しかし、家庭内で身に付けるボキャブラリーと言えば、一般に読書からと考えられています。それもひとつの真実です。しかし、「読書量=ボキャブラリーの量」と定義してしまうと、では「本を読ませるにはどうするか?」という問題に視点が移り、「本を読みたがらない子はどうするのか」という別の問題が発生します(読書に関する記事「子どもを『本好き』に変える、ただ1つの方法」を過去に書いていますので、興味がある方はこちらをご覧ください)。
家庭内でボキャブラリーの質と量を変えるには
そこで今回は読書に頼らずに、家庭内でどのようにしてボキャブラリーの質と量を変えていくのかについてお話ししましょう。まずは一般的なお話です。
1)子どもが好きなこと、興味がある内容が書かれた活字に触れる場を増やす
興味あること、好きなことは、次々と吸収していきますから、これは重要なことです。しかし、この興味があること、好きなことが勉強とは無関係なことである場合が少なくありません。ゲームが好き、ポケモンが好きということもあるでしょう。しかし、活字に触れるという意味では、そのような世界に関連する活字に触れるということも方法の1つなのです。何も、文学作品や図鑑だけがボキャブラリーを増やすとは限りません。しかしなかなか現実的にはそれでボキャブラリーを増やせない場合が多いようです。
2)漢字の練習
漢字の練習がボキャブラリーの増加に関係すると感じる人は少なくないでしょう。漢字に興味が出ると、言葉そのものに対しても関心が高まるため、その後、言葉を運用するようになる確率が高いと思います。
しかし、このような話をすると、「うちの子は漢字が嫌い」「勉強しない子だから漢字練習など論外」「コツコツできる子ではない」とおっしゃる方もいます。漢字の勉強をするようになる仕掛けはありますが、これは習慣化と関係するため、詳しくはこちら(「勉強しない子には「1冊の手帳」を与えよう!」)をご覧ください。
以上のことは、一般に言われている、当たり前な方法です。実はこれらのことよりもさらに影響力を与える方法があります。今回はそれについてお話ししましょう。
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