卓球人口は「健康的な」人が多い。国民全体と比較して体力に自信のある人の割合が高く、スポーツ人口と比較してもやや高い(卓球人口19%、スポーツ人口12%、国民全体9%)。また、スポーツ人口と比較しても肥満の比率(卓球人口12%、スポーツ人口19%、国民全体21%)が低いという結果だ。
老若男女の幅広い層に親しまれ、そして、就業状況が安定しており、健康的。マーケットとしても非常に魅力的なのだ。
Tリーグの誕生により卓球人口は増えるか?
マーケットは、Tリーグの開幕でどう変化するだろうか。
Jリーグの開幕とサッカー人口の変化から、Tリーグ開幕後の卓球人口の変化を予想してみよう。公益財団法人日本サッカー協会(JFA)のデータボックスによると、25年あまりで、登録人数は65万人から93万人と約1.4倍以上に増加した。
サッカー人口は、J1開幕(1993年)、J2開幕(1999年)を経て、2000年時点で79万人まで増加。また、2002年の日韓ワールドカップ以降にさらに増加し、2010年時点で90万人に達している。プロリーグ開幕とサッカーでは世界最高峰の競技会であるワールドカップを挟んで、サッカー人口は、着実に増加しているのだ。
Tリーグ開幕を控えた卓球が置かれている状況は、1990年代から2000年代にかけてのサッカーと非常に良く似ている。来秋のTリーグ開幕の後には、卓球としては世界最高峰の競技会であるオリンピック・パラリンピックが控えているからだ。
仮に、Tリーグ開幕(2018年)と東京オリンピック・パラリンピック(2020年)が、Jリーグ開幕、ワールドカップと同じインパクトを卓球にもたらすなら、2030年には卓球人口が663万人の約1.4倍、958万人に増える目論見になる。
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