「ママ友トラブル」から自分を守る3つの方法 「共通項」が多ければ多いほどねたまれる

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同じであることをよかれと思い、賛同して一緒のものを取り入れがちですが、共通項が増えれば増えるほど、少しの違いが許せなくなります。ですから、変えられない共通項は仕方がないとしても、そもそも違うという認識を相手に持ってもらう必要があります。よかれと思って、「うちも同じ」「わかる」などという言葉を多用されている方は、「同じ考えで同じ思い」と相手に誤解をさせやすく、さらなる共通項をつくってしまうので、気をつけましょう。

依存と攻撃は表裏一体

3.距離感が大切~かかわればかかわるほど、攻撃の対象になる

承認されるとうれしいのは自然なことです。ですから、親切にされたり、悩みを相談されたりすると、自分を認めてもらえているという感覚が湧き、相手との心の距離が縮まります。そして、相手に対して、わかり合える存在としての「依存」が生まれます。これは、人間関係構築に必要なことなのですが、日々顔を合わせていると、この感情がエスカレートし、トラブルを招くケースがあります。なぜなら、依存と攻撃は表裏一体だからです。

自分の存在を認めてくれる相手に対しての依存が高まると、相手からの見返りを、多く期待するようになります。「もっと私を見て」「もっと私に構って」という思いが強くなり、その期待に応えられないと、「あなただから話したのに」「あなたなら受け入れてくれると思ったのにひどい」と、途端に機嫌が悪くなり、悪者扱いされます。たとえば家族や恋人の関係は依存度が高く、他人には見せない攻撃的な面を見せるということでも、おわかりいただけるのではないかと思います。

優しくされたり、頼られたりしたときに、それに応えようとする気持ちは大切ですが、夫から承認を得られていないなど、家庭問題を抱えていたりして、ほかへ承認欲求を求めているような場合、おせっかいなほどに優しく親切な行動をとるママがいます。必要以上に優しい、もしくは、プライベートなことを赤裸々に話すような傾向があれば、少し冷静になり、適度な距離感をもって対応し、相手のことを見極めることも必要です。

ママ友は、自分の友達ではありません。情報交換をしないと後れを取るのでは、と気に病むこともあるかとは思いますが、かかわりすぎるほうが、かえっていらぬトラブルを引き起こします。そのときはそこが唯一無二の世界と感じるかもしれませんが、そんなことは決してありません。

過ぎ去ってしまえば、大した問題ではなかったことがわかると思いますが、そんなふうに思えない、渦中にいるママたちの心中が、少しでも和らぐことを願っています。

嫌だなと少しでも感じることには無理にかかわらずに、笑顔で過ごせる子どもとの時間を大切にしてください。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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