「想定外の質問」にも堂々と答える人の裏ワザ ちょっとした心がけで印象は激変する

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回答する際に特に注意したほうがいいことは、質問に対して「YesかNoか」を最初に回答することです。質疑応答の場に居合わせると、質問の詳細部分に反応して、いきなり細かい回答をはじめてしまう人が多いと感じます。聞き手はYesかNoかをまずは知りたいのです。先に言っておかないとずっと「どっちなんだろう?」ともやもやしたまま回答を聞くことになってしまい、せっかくいい回答をしているにもかかわらず理解されないことがあります。

「さらに詳細が知りたい」と話を催促する質問であれば別ですが、「◯○ですか?」と聞かれた場合には、「おっしゃるとおりです。なぜなら……」、もしくは「残念ながら違います。理由は……」など、まずYesかNoかで答えたうえで詳細な話を付け加えていきましょう。YesかNoかを明言するのは勇気がいる場合もありますが、聞き手は白黒はっきりつけたいので質問しているのです。「ケース・バイ・ケースです」と言いたくなるのをぐっとこらえて、まずはそのもやもやをすっきりさせたうえで、話を展開しましょう。

質疑応答は一問一答ではない

もう1つ、質疑応答でやりがちなのは、一問一答のテストや面接のように答えてしまうことです。そうではなく、聞き手と話し手がお互いを理解する場なのです。単に回答したらOKと思わずに、相手の問いかけに感謝し、相手が納得したかどうかをきちんと確認しましょう。

流れとしては、「①感謝→②回答→③確認→④まとめ」という順にしてみるとよいでしょう。

① 感謝を忘れない

回答に先立って相手に感謝の意を表します。内心は困ったことを聞かれた……と焦っていても、「ご質問ありがとうございます」、鋭い質問が出た場合も狼狽を見せずに、「いい視点のご質問をいただきました。ありがとうございます」というふうに、質問を受け止め、感謝の意を表します。質問をした方も気分がよくなり尖った気持ちが和らぐとともに、余裕のある自分を印象づける効果もあります。

質問をする人も「これを聞いていいのかな?」とどきどきしながらも勇気を出して質問する人も多いのです。絶好の理解浸透の機会を与えてくれたことにまずは感謝しましょう。

②質問を仕分けて回答する

前述の確認、検証、反論に仕分けて回答をしていきます。

③相手が納得しているか確認する

回答し終わったら、聞き手が答えに納得しているかどうかを確認してください。「ご質問の答えになっていますか?」と確認するとよいでしょう。納得していない場合、またさらなる詳細な質問が出てきて非常に話が長くなりそうな場合には、終了後に個別に話すと伝えてもよいでしょう。

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