「お酒を飲むと豹変する人」には注意が必要だ

アルコールが行動に与える影響は大きい

楽しい酒の席は、緊張もほどけ、腹を割って話す絶好のコミュニケーションの機会となる。

特に男性同士の場合は、普段、女性と比べて、感情をあまり表に出すことがないため、コミュニケーションがぎこちなくなりがちだが、アルコールによって、そういった「抑制」を外すことができ、よりスムーズにコミュニケーションがとれるようになる、というメリットがある。ピッツバーグ大学の研究によれば、お酒の席では男性はより笑顔を見せることが多くなり、コミュニケーションがスムーズになったという。逆に、そうした強い「脱抑制」効果ゆえに、男性は深酒をしてしまいがちになる、とも分析している。

最近は、職場の飲み会には参加しない、という若者も増えている。理由はさまざまあるだろうが、貴重な時間を、自己抑制を失った上司の説教で無駄にしたくない、という思いもあるだろう。酔うと説教くさくなる、絡む、話がくどくなるなど、アルコールは人のパーソナリティに影響を及ぼすといわれている。

「蛮行」に及ぶケースも

特にエスカレートすると、法律に触れかねない「蛮行」に及ぶケースまで出てくる。最近の欧米のセクハラ事案でも、「酒に酔って」などと弁解をしている人も多かった。男性の女性に対する性的暴行の2分の1は、酒に酔ったうえでのものという統計もある。日馬富士も酒癖が悪いことで知られていたようだが、普段は大人しくても、酒を飲むとガラッと変わるなどという人も少なくないようだ。ミズーリ・コロンビア大学の研究によれば、「酔っ払い」のパーソナリティは主に4つのタイプに分かれるという。

①「ヘミングウェー​」タイプ
作家アーネスト・ヘミングウェーのように、飲んでもまったく変わらないタイプ。注意深さ、知性レベルも酔っぱらってもあまり影響を受けない。多くの酒飲みがこのタイプに当たる、といわれている。
②「メアリー・ポピンズ」タイプ
陽気な家庭教師、メアリー・ポピンズのようにもともと愛想がよく、親しみやすいタイプだが、酔うとさらに明るく、外交的で楽しくなる。
③「ハイド」タイプ
ジキルとハイドという二重人格の「ハイド」にあたる人。4タイプの中では、最もネガティブな方向に変化をするタイプ。注意深さ、知性ともに減少し、社会的外交性もそれほど増えない。より責任感がなくなり、素面のときよりも攻撃的になる。最もトラブルを起こしやすい。
④「ナッティ・プロフェッサー」タイプ
エディ・マーフィーが演じた大学教授のように、もともとは非常に内向的だが、酔うと自信が出てきて、外交的になるというタイプ。

皆さんはどれかに当てはまるだろうか。日馬富士はまさにこの③「ハイド」タイプということになるのだろう。こういうタイプは「禁酒」以外に解決法はないらしい。

なお飲むお酒によっても、違いが出てくる。

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