自分の名前で食っていく「人類2.0」 藤原和博とスーパーIT灘高生が考える(下)

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
世界をまたにかけて活躍するグローバル・スーパーエリート以外の人たちが、これからの時代を生き抜くための極意。それは1%、すなわち「100人に1人」のレアな人になること。
藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』では、生き方・働き方を「価値観×志向」別に4つのタイプに分類。「社長タイプ」「自営業タイプ」「公務員タイプ」「研究者タイプ」ごとに7つの条件を示す。たった7つの条件さえクリアできれば、誰でも1%の人になれる。特別な才能はまったくいらない。
この対談では、リクルート出身で杉並区立和田中学校・前校長の藤原和博氏が、新世代リーダーのTehu氏とともに新しい生き方・働き方を考える。

※ 対談(上)はこちら:必ず食える「1%の人」になる方法

※ 対談(中)はこちら:東大はもう”オワコン”なのか?

この先10年で「核になるもの」を見つけられるか

 藤原 Tehu君がビビッとひかれるヤツの共通点はある? 

Tehu 技術好きで、技術で飯を食っているんだけども、技術に対して神話的なものは感じていない人。客観的な目線から技術を見て、それをやっているという人たちが多いですね。 

技術だけじゃなくて、デザイナーの人でもそうです。デザインで何もかも解決できると思っていないんだけど、デザインをやっているみたいな人。そういうところに人間味を感じるし、実際、ボクもそういうものだと思っています。

藤原 Tehu君がこれからやろうとしていることで、もう少し上の年代でモデルになるような人はいる? 「この人のつくるモノ、カッコいい」とか。 

Tehu デジタル演出の真鍋大渡さん、川田十夢さんが憧れです。もっと上だと、秋元康さん。あのエコシステムをつくっちゃうっていうのがすごい。それからスティーブ・ジョブズ。ジョブズはお客さんの隠れた需要を見つけるのがうまかった。 

藤原 マーケティング調査をしない、自分の感性を信じると。 

Tehu はい。でも相手を見失っているように見えて、一番相手を見ている人だと思います。ボクは相手を意識することが一番大事だと思っているんです。ボクがつくるものは相手がいないとどうしようもない。芸術家じゃなくてデザイナーなので、自己表現はしない。あくまで相手に向かって発信する。 

藤原 顧客が前提だというわけね。

Tehu そうです。それを深くやっていきたいです。 

次ページ器用すぎて心配、核になるものがなくていいのか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事