41. ルビーの価値に影響する最も重要な要素は、カラー
42. ルビーの色で最高評価を受けるのは「ピジョンブラッド」(鳩の血)と呼ばれる深い赤色のもの
43. 19世紀より英国の宝石商がミャンマー(当時のビルマ)で採掘されたルビーのうち鮮やかで深い赤色、かつ強い蛍光性を持ったルビーを「ピジョンブラッド」と表現した
44. ピジョンブラッドは約1%という絶妙なクロム含有量により美しい赤を呈する
45. 主にタイで産出されるルビーの赤色は「ビーフブラッド」と呼ばれる
46. 「ビーフブラッド」は鉄分が多く含有されているため、ピジョンブラッドよりも落ち着きのある赤色が特徴
47. 主にスリランカ、ベトナムで産出されるルビーの赤色は「チェリーピンク」と呼ばれる
48. 「チェリーピンク」はルビーのなかでもクロム含有量が少なく、透明度の高い赤、ピンクに近い色のもの
49. ミャンマーのルビーの年間産出量は約4万カラット
50. ルビーの年間産出量は世界中合わせても50万カラット程。対してダイヤモンドの年間産出量は約1500万カラット、サファイアは約2000万カラット
赤い色の元であるクロム自体が希少
51. ルビーの赤い色の元であるクロム自体が希少で、地殻では鉄の500分の1程度しか存在しない
52. ルビーは世界4大宝石のひとつに数えられる。4大宝石とはダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド
53. タイ、ミャンマーはルビーを「国石(国家を代表・象徴する石)」としている
54. ルビーの研磨と取引の中心地はタイ
55. ルビーの価値を決める要因として「カラー」のほかに「明度」や「彩度」がある
56. ルビーの内包物(インクルージョン)は天然の証であり、美しさを損なわない限り「個性」としてとらえられる
57. インクルージョンは母岩の影響を受けるため、ルビーの原産地・処理の有無などを判定する手がかりになる
58. かつて海だったミャンマー産ルビーは、カルシウム成分がインクルージョンとして見られるのも特長のひとつ
59. ルビーのなかには光をあてると星のような6本の光の線が浮かぶものがあり「スタールビー」と呼ばれる
60. このスター効果は宝石の中に交差した細かなルチルの結晶が光を反射するアステリズムにより生じる
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