大前研一が断じる「今後に勝ち残る人材戦略」 「従来型の組織人事制度では成功できない」
各社でこれらを1つずつ、時間をかけて検討していかなければならない。
新卒一括採用はやめるべき。年齢差のある職場はプラス
簡単に私の考えを述べると、まず新卒一括採用はやめるべきだ。今のように、苦労して採用しても5年後に半分に人数が減っているような状態では、投資効率が悪すぎる。
それに、いくら有名大学を卒業したといっても、日本の大学は事業のことなどわかっていないし、21世紀の企業に必要なことなど1つも教わってきていないのだから、役に立つはずがないのである。それよりも、他社で働いてスキルをもった28歳~32歳くらいまでの人間を採ったほうがいい。
逆に、12~18歳だと、21世紀向きの人材だといえる。すでにドワンゴは高校1年生の山中勇成氏をスカウトしているし、cookpadも中学を卒業後、高校に進学せずアルバイトをしていた福森匠大氏を開発者として採用している。優秀な人材を採用するのに、大学を卒業する22歳まで待つ必要などないのだ。
年齢差のある職場はプラスである。
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