志のあるおカネで、ニッポンを元気にしたい セゾン投信中野氏×ミュージックセキュリティーズ小松氏

「共感投資」という、新しい考え方
中野 まず、小松さんの会社であるミュージックセキュリティーズが、どんな活動を展開しているのか、ということからお話していただけますか。
小松 創業は2000年です。会社名にもあるように、ミュージシャンに投資する匿名組合を立ち上げたのが最初です。「このミュージシャンを応援したい」という気持ちを持った人たちが、1口1万円という小口資金を持ち寄り、資金面からミュージシャンをバックアップする。で、そのミュージシャンが作った制作物を、出資した投資家が皆で楽しむ。
CDなどの売り上げが上がったら、出資比率に応じて投資家に金銭的な還元が行われますが、基本的にこのスキームに投資する動機というのは、金銭的なリターンを求めるよりも、どちらかというとミュージシャン自身の生き方、音楽に対する姿勢、生み出される音楽そのものに対する共感があります。言うなれば「共感投資」ですね。