巨人優勝秒読み、東京ドーム一転増益 日本シリーズ出場なら、さらに利益上振れ
昨年シーズンは、東京ドームでのポストシーズンの試合数が最大10試合(クライマックスシリーズ6試合+日本シリーズ4試合)ありえた中で、結果的に9試合が開催された。今シーズンは最大9試合ありうるものの、昨年と同じ9試合が行われるということは考えにくい。東京ドーム側の立場に立って保守的に見るなら、クライマックスシリーズでせいぜい3~5試合、日本シリーズで2~3試合が順当なところだろう。
コンサート活況、ホテル、遊園地も高稼働
ポストシーズンの試合数だけで見ると、9試合が加算された昨シーズンほどの“僥倖”は期待しにくい東京ドーム。その分、今期はドーム球場でのコンサートイベントが前期に比べても順調だ。
目立つアーチストだけ見ても、4月~5月下旬にはEXILEが累計6日間公演、6月初旬にはFUNKY MONKEY BABYSが解散コンサート、6月中旬には韓流アーチストの東方神起、そして8月下旬にはAKB48が公演を行っている。これまでのところ、東京ドームにおけるコンサートの実働日は、前年同期を上回るペースで推移している。
ドーム球場に隣接した「東京ドームホテル」も順調だ。宿泊稼働率は前期の上半期(2012年2~7月)の82%に対して、今上半期(13年2~7月)は90%を記録し、限界に近い稼働率に達している。「アベノミクス効果により、国内外の人の動きが活発化したことが稼働率のアップにつながっている」と会社側は説明する。東日本大震災を挟んで低迷していたホテルの客単価も、会社側の期待値にはまだ届かないものの、国内消費回復の加速や訪日外国人旅行者数増加の動きを受けて、底打ち反転の流れが強まっている。
さらに、ドームシティ内の遊園地・東京ドームシティアトラクションズで、人気のジェットコースター「サンダードルフィン」が8月1日に再開したことも、下半期(2013年8月~14年1月)の業績に貢献しそうだ。
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