もうすぐ上期の締め日がやってきますね。チーム目標を何とかクリアしたいと願う男性上司も多いことと思います。
しかしながらこの時期に頭が痛いのは、目標未達部下がいるケース。このままではチーム全体の予算達成が難しそう……。そんなとき、あなたは女性部下のやる気を引き出すために、どのような言葉を投げかけますか?
「ピグマリオン効果」という教育心理学で使われる用語をご存じでしょうか。1964年に米国の教育心理学者ロバート・ローゼンタールによって提唱された、「人間は期待されたとおりの成果を出す傾向がある」という主張です。たとえば「君たちは選ばれた利口な集団だ」と言われた生徒のほうが、そうでない生徒よりも倍の成果を出した実験結果があるように、適度な期待をかけられた人のほうがやる気を起こすものなのです。
実際に、私の主宰する営業部女子課でもこんな意見が出てきました。
「励まし方が自分にとって“合う”上司と“合わない”上司がいるんです」
「たぶん女子のほとんどはそうだと思うけど、期待されるとそれに応えようって、さらに努力しちゃいます」
「反対に威圧的にしっかりやれよ!と言われても、そんなもん自分がいちばんわかってるよ! 私、どんだけ信用されてないんだって思いますね」
皆さんも、このようなシーンを経験した記憶はありませんか?
ここではっきりさせておきたいのは、“期待”と“プレッシャー”は違うということです。時には厳しい言葉も必要ではありますが、悪気はないにせよ過剰な期待はプレッシャー化してしまい成果の支障になってしまいます。
では、女性部下をやる気にさせる励まし方とはどのような言葉なのでしょうか? 「男性と同じ励まし方じゃ女性は動かされないっていうの、わかってないだろうな(笑)」という営業部女子課メンバーもおりました。これをお読みのビジネスエリートの皆さんは大丈夫かとは思いますが、世の中には励まし下手の男性上司も多いようなので(笑)、このコラムで少しでも「励まし上手」になっていただければ幸いです。
さて、ここに「部下をやる気にさせるのがうまい!」と職場で絶賛されている“期待上司”と、「あの人がいるだけでモチベーションが下がってくる」と批判の嵐の“プレッシャー上司”がいます。はたして彼らにまつわるどのような「悲喜こもごも」があるのでしょうか?
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