「心配性」な人がわかっていない本当の恐怖 ほかでもない自分自身の考えが問題を起こす
「不安」は才能の表れだけれど…
「心配性」の人に、ちょっといいお知らせがあります。
「不安」はたいてい、すばらしい資質や能力の表れなのです。心配性の人は、おそらく平均より頭がよく、とてもクリエーティブで、想像力がたくましいケースが多いでしょう。こうしたすばらしい資質は、最高の親、パートナー、友人になるために役立つ、という調査結果もあります。
私はスウェーデン、カルマル市に生まれ、自分で興した会社でずっと働いてきました。昔からずっと、いわゆるリーダー、起業家タイプでしたが、社交性や愛想のよさを隠れみのに、実は不安症を長年抱えていました。その心の病を妻であるスーサン・ビルマークと共に夫婦で抜け出しました。
共著である『北欧スウェーデン式 自分を大切にする生き方』にも詳しくまとめてありますが、不安の問題を抱えている人は、その能力で自分を怖がらせて病気になってしまいがちです。何事も必要以上に分析し、たくましい想像力で恐ろしい惨事を思い描いてしまうのです。
スウェーデンで病気休暇の理由でいちばん多いのが心の病です。スウェーデン国民の4人に3人が、自分自身か家族に、心の病を経験したことがあります。それほどよくあることで、スウェーデン人の大多数に影響を及ぼしているのです。
にもかかわらず、この問題について大っぴらに話す人はあまりいません。残念ながら、こうして誰もなにも言わないために、多くの人がなかなか助けを求めたがらないのかもしれません。
心配や不安が大きくなるのを放っておくと、自分のすることなすことに、いちいち疑問を抱くようになります。
人生が、ワクワクするどころか、試練の連続と化してしまいます。心配や不安が当たり前になり、人生の一部として仕方なく受け入れている人が少なくありません。自分の不安に向き合って初めて、どれほどの時間、体力、気力を奪われていたかに気づくのです。
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