休日にドッと疲れの出る人が実は危ない理由 まじめな人ほど自分を追い詰めている
「最近どう?」
人から尋ねられたときに、「変わらず元気です」「順調です」と社交辞令で答える人は少なくないでしょう。同じように、仕事で同僚や上司から、プライベートで家族や友人から、「大変そうだけど大丈夫?」なんて聞かれたとき、とりあえず反射的に「大丈夫」と言うことがクセになっていないでしょうか。
本当は、誰かの助けが必要な状況でも…
本当は大丈夫でなく、誰かの助けが必要な状況でも、「大丈夫」と言うのが大人として当たり前、なんて思っている人は多いのではないでしょうか。そんなまじめな人は、知らず知らずのうちに自分を追い詰めてしまう「助けを求められない人」かもしれません。
私はスウェーデン、カルマル市に生まれ、自分で興した会社でずっと働いてきました。昔からずっと、いわゆるリーダー、起業家タイプでしたが、社交性や愛想のよさを隠れみのに、実は不安症を長年抱えていました。その心の病を妻であるスーサン・ビルマークと共に夫婦で抜け出しました。共著である『北欧スウェーデン式 自分を大切にする生き方』にも詳しくまとめてありますが、ここ数年は心の病の研究に力を入れ、ストレスに悩む人の助けとなるべく活動しています。
こんなことに心当たりはないでしょうか。平日は精いっぱい頑張って、休みになった途端、疲れがどっと出て休日は寝てばかり。あろうことかせっかくの長期休みの最初の日に風邪をひいたりする。もしくは大きな仕事が終わってほっとした途端に体調を崩してしまう。
重度のストレス障害につながりやすい要因はいろいろあります。いくつか挙げてみましょう。
・成果を出すよう求められて育った
・自分の問題を人に話さない
・人に助けを求めるのが難しいと感じる
思い当たる人は、頑張りすぎて自分の具合が悪いことを自覚できなくなっているのかもしれません。仕事や、やらなければいけないことで頭がいっぱいになり、自分自身の体と心を意識することがなくなってしまうのです。
ストレスを感じているときにやりがちでいちばん危険なのが、このようにスイッチを切ってしまって、体からの警告を無視することです。「スイッチを切る」ことが、精神破綻への第一歩となるケースは少なくないのです。
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