夏休みのキラキラSNS投稿に苛つく人の心理 あまり心乱されるなら、離れることも考えよ

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SNS上の「友達」が投稿する充実した休暇の投稿に、モヤモヤした経験はありませんか?(写真:kou / PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

まとまった休みを取る人が多い8月。フェイスブックやインスタグラムなどのSNSを見ると、旅行、家族との団らん、友達との飲み会など、いつもより一層キラキラ度が増した投稿が目立ちます。

SNSの"キラキラ投稿"にモヤモヤするのは何故?

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こうした投稿を見ているうちに、みんなお金持ちで、友達もたくさんいて、家族とも仲良しで、充実した豊かな生活を送っているんだなあ……と、羨ましいと思うと同時に、一抹の“モヤモヤ”を感じた経験がある人は多いでしょう。

もっとも、SNSの投稿がキラキラして見えるのはある意味当然です。大半は何の変哲もない日常生活の中で、キラキラしたほんの一部分を切り取ったものが投稿されるからです。しかも、「見られる」ことを前提に「魅せる」ことを意識して投稿しているので、大なり小なり「盛った」表現になっています。

それがわかっていてもやっぱり他人の投稿に腹が立ってしまうのは、以下の2つの理由があります。

1つ目は、「べき思考」の強い人である場合です。「べき思考」とは、何かをするときに「~すべきである」と思い込んでしまう思考のことを指します。例えば、「ベビーカーに乗せた乳幼児を連れて電車に乗るときは、空いている時間を選ぶべきだ」という思考があると、混んだ電車に乗っている親子に対し、「何でこんなに混んでいるのに乗っているのか」と、腹が立ちます。

同様に、もし「仕事関係の人も見ているSNSに、プライベートの写真はあまり載せるべきではない」という思考があれば、恋人とデートで親密な様子の写真が投稿されているのを見たとき、モヤモヤすることになります。こうして、自分に強い思い込みがあるほど、投稿に腹が立つことが多くなります。そして、その怒りが「こんな人に負けたくない」という気持ちを生み、自らの投稿を必要以上に「盛る」ことに繋がっていきます。

2つ目は、「そうしたいのにできない」場合です。

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