シャングリラ東京を浮上させた、主婦活用 キモは、”ライトピープル”の集め方?

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私どもは、一つひとつのホテルで、それぞれにシャングリ・ラのホスピタリティを実践しています。また、私どものホテルはほとんどが自社で所有しているので、建築デザインや装飾もすべて自分たちでやりますし、実際に運営しているのも私たちです。

大きなホテルグループだと、オーナーが別にいらっしゃるので、景気が悪かったりすると、大都市のフラッグシップ的なホテル以外は売ってしまうこともあります。シャングリ・ラではそうしたことはありません。

シャンデリアの下で見る、丸の内の夜景

施設の内装にもテーマやストーリーが重視されている。シャングリ・ラ東京には、東京都の木でもあるイチョウが全館にあしらわれている。下層階と上層階のロビー、フロントのシャンデリアもイチョウだが、雄と雌の違いがあるので違いを見比べてほしい。
日本料理レストラン「なだ万」。蝶のように舞っているのがイチョウで秋を表している。

――総支配人から見て、具体的にお勧めの施設はありますか?

お勧めは、チェックインの後、隣接するロビーラウンジで、東京でも最高のアフタヌーンティを楽しんでいただくことでしょうか。ロビーからの絶景も楽しんでいただけると思います。それから、ヘルスクラブやスパでリラックスしていただいて、いちばんのお勧めが、夜、レストラン「ピャチェーレ」でのディナーですね。天井がすごく高いですし、シャンデリアも使っていますので、入って外の景色を見ると非常にきれいです。

私自身、初めてこのホテルに来たのが夕方で、そのとき前任者の総支配人とピャチェーレでディナーをしました。まずエントランスから入って高い天井のシャンデリアと、それから丸の内の夜の景色がすごくきれいで本当にびっくりしますよ。ぜひ一度体験してみてください。

泊まられるのであれば、「プレミアルーム」というコーナー(角)に位置する部屋がお勧めです。窓がL字型で2面についていて、眺めがすごくきれいなのです。普通の部屋よりちょっと広くて68平方メートルあります。スイートではありませんが、広さは十分です。

(撮影:風間仁一郎)

 

筆者が手掛けた東洋経済オンラインのホテル連載が、電子書籍「1泊10万円でも泊まりたい ラグジュアリーホテル 至高の非日常」(小社刊)になりました。10万円以上するような部屋に泊まりたいと思わせるラグジュアリーホテルの魅力とはいったい何なのか。厳選9ホテルの総支配人たちが大いに語っています。

 

山川 清弘 「会社四季報オンライン」編集部 編集委員

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やまかわ・きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

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