日本の「男子ゴルフ」が女子より苦戦する理由 世界で勝つのが難しい根本的な原因とは?

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松山英樹選手に続くような、世界を相手に快進撃をみせる日本の男子プロゴルファーは、今後現れるのか(写真:taka / PIXTA)

米国西海岸のサンディエゴで7月15日(現地)まで開かれた「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」の取材に行ってきた。世界のジュニアゴルファーが競う大舞台である。この大会にかかわるようになってから7年になるが、今年も日本代表選手団が活躍。5カテゴリーで優勝し、世界一になったが、そのうち4カテゴリーが女子だった。

この大会は、いくつかある世界的なジュニア大会の中でも最も老舗である。今年で50回目の大きな節目を迎えてもいる。主催しているのはサンディエゴのゴルフ協会なのだが、年々規模も大きくなって、今年は世界56カ国と米国内42州から予選などを勝ち抜いた選手約1200人が参加した。

過去にはタイガー・ウッズ、ロレーナ・オチョアらも優勝している。日本も池田勇太や宮里美香らが優勝しており、宮里藍も2002年に15~17歳の部に出場し10位になっている。そのころはまだ日本選手団の一員ではなく、個人で出場権を得ての参加で、父の優さんがロサンゼルスから会場までの珍道中を懐かしそうに話してくれたこともある。

2011年からは日本の国際ジュニアゴルフ育成協会(IJGA)が日本からの選手派遣を任されており、代表理事であるプロゴルファーの井上透の考えで日本全国での予選を実施し、結果を出した選手で日本選手団を結成している。個人戦のゴルフに、団体としての意義や楽しさを子供のうちに経験してもらおうという側面もある。個人で各国、あるいは米国各州の予選に参加し、通過してくる日本選手もいる。

アジア系選手の台頭が目立つが…

大会は男女各6カテゴリーがあり、下は6歳以下から2歳刻みに7~8、9~10、11~12、13~14歳と続き、最後が15~18歳という6段階の枠組みだ。男子と女子とで、合計12のカテゴリーに分かれるが、最近の大会で目立つのは、プロの世界と同じくアジア勢の台頭である。

今回は12カテゴリーのうち、日本は代表選手団で5つ、個人参加で1つのカテゴリーで優勝。米国が3カテゴリーで勝ったが、うち2人は名前を見る限りはおそらく中国系。カナダが1つ勝ったが中国系らしい名前だった。タイが1勝。あと1つはペルーだった。

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