試験によく出る「派遣禁止業務」とその例外 あなたにも出来る!社労士合格体験記(第73回)

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私は2005年3月から2008年5月まで、NHK「地球ラジオ」の番組ディレクターを務めていました。その中でも思い出に残るのは、海外の日本人学校や補習校に通う子供たちの作文を紹介するコーナー。日本に住む祖父母、親戚、友達が楽しみにしているのはもちろん、毎週各国に住む子どもたちの生活ぶりが、子どもたちの声を通して聴けるのがリスナーに好評でした。

その中で2006年に米国・カリフォルニア州のサンディエゴ補習授業校の紹介をしたときに、作文を読んでもらったのが当時12歳だった中井アンドリュー信介くんです。出演できるのは2人だけだったため、補習校の職員室でじゃんけんをして代表を決めたそうです。放送後に、広島県の祖父母のうちに「今ラジオで作文を読んだのはお孫さんでしょ」という電話が次々とかかってきて反響に驚いたとのこと。そんなご縁で、番組にもアンディくんというペンネームでお便りをくれるようになりました。

青ヶ島とサンディエゴの草の根交流

それから2年が経過し2008年の初めに、たまたま伊豆諸島最南端の島の青ヶ島中学校の生徒から「世界の中学生はどんな生活をしているのか教えてください」というお便りが番組に届きます。これはアンディくんに米国の中学生にことを聞くのがベストと頼んでみました。

彼は学校生活の様子を写真撮影して番組に投稿してくれ、なんと自分が普段食べているお菓子や、教科書、学校案内のパンフレットなどを、直接、青ヶ島中学に送ってくれました。それに感激した青ヶ島中学の生徒たちが英語の授業の一環で英文の手紙を作成し、青ヶ島名産の「ひんぎゃの塩」と一緒に送るなど、交流が始まります。

その後、交流はどんどん拡大し、青ヶ島中学の学校新聞にはアンディくんのコーナーが作られ、彼が「地球ラジオ」に投稿した内容やその感想が掲載されるようになったとのことです。ひとつのお便りをきっかけにして、草の根で広がる国際交流に私も一担当者としてとても感動しました。

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