これで終わると本当に野球コーナーになってしまうので、ちょっとそれらしい話題に持っていかねばなりませんね。
誰が「若手が活躍するチーム」にしたのか?
カープファンなのでどうしてもひいき目に見てしまうかもしれませんが、このチーム、よく見ていると、実際のビジネスにおいても本当に多くの教訓を与えてくれるのです。
今、大活躍の 「タナキクマル」(1番田中広輔、2番菊池涼介、3番丸佳浩)の不動の3人は、実は平成元年生まれの同級生という若さ(菊池は早生まれ)。
さらに言えば、サードのレギュラーを確保しつつある安部友裕、前出の、昨年最多勝の野村(この2人は誕生日も同じで、生まれた病院まで一緒!)なども実はこの元年生まれで、要するに主力選手がすべて28歳。リーグを見渡しても圧倒的に若い。黒田博樹さんが引退し、新井貴浩さんがゲームのほぼ半分をお休みになっている状況からすると、まさに若者が躍動するチームなんです。
しかし、いまやオールスターに選ばれるような彼らも、最初は大変だったんです。タナキクマルを将来の主力と見込んだ野村(謙二郎)監督は早くから彼らをレギュラーとして固定していました。いまやゴールデングラブの彼らですが、当時はセ・リーグワーストの失策記録も更新しています。「なんでこんなやつらを使うのか」という非難が殺到し、野村監督無能説まで出ているなか、野村監督は彼らを使い続けたのです。
しかし、実際にこれを可能にしたのは何か?と考えると、ここに広島のファンが大きな役割を果たしているのです。
実際、デビュー当時、彼らがポロポロとエラーをしまくる中で、マツダスタジアムにおいては選手をなじる声は1つもありませんでした。
エラーをしてもバカヤローという罵声ではなく、「頑張れ、次は大丈夫だ!」という応援の声しか飛ばないのが今のカープファンたるゆえんです(正直、市民球場の頃はひどかったんです。エラーするとビール瓶とか普通に飛んできましたからね。それはマツダスタジアムができて、いまや入場者数の57%が女性で、そういう荒っぽい応援をすると女性ファンに怒られるという中で、おじさんたちが「Behave yourself !!(行儀よくしなさい)」を実行した結果でありまして、まさにそれこそカープ女子の存在がなせる業といえるかもしれませんね)。
今の選手たちも、みんなその声援の中で育ってきており、結果的に最後まで勝負をあきらめない姿勢が身に付いて、マツダスタジアムにおける勝率は70%を超えるというすごい数字になるわけです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら