若手を奮起させたカープ新井の「刺さる言葉」 25年ぶりVはこうして成し遂げられた
先輩のアドバイスをただ聞くだけではいけない
プロ野球の世界にかぎらず、将来を有望視される人材は多くの指導者たちから直接的な指導を受け、また多くのOBからもアドバイスを与えられる。しかし新井は、その状況に満足してはいけないと考えている。
「いろいろな意見を聞けるのは貴重で、もちろんそれはいいこと。ただ、それを自分でうまく咀嚼しないといけない。自分に合わないと思うことはうまく聞き流し、いいと思ったことだけを取り入れていく必要がある」
一流の選手になるためには、自分の中にしっかりした「芯」をつくって、それをつねに意識しながら、新しい技術を取り入れていく必要があると考えているのだ。
そう考える新井は、若手選手たちが練習するときに、いきなり彼らのもとに行ってアドバイスをするようなことはしない。
「基本的に話を聞きに来た選手には、自分の感じたことを伝えるようにしている。彼らが自分から聞きに来れば、〈よし来た〉と思う。やはり、意図していないところで他人にあれこれ言われるよりは、自分が疑問に思っていることを聞いたほうが、同じアドバイスを受けても、より身に付くものだ」という。
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