都内の某大学に通うTさんは帰国子女。海外の流行などもSNSでよく見ている、感度高めの女子だ。自宅はシェアハウスで、趣味はフィールサイクル、友達と気晴らしにクラブへ行くなど、華やかな暮らしぶりがうかがえる。
海外ブランドの洋服などもオンラインショッピングで購入するなど、おしゃれにはこだわりがある。
そんな彼女が愛用しているのが、フルラの透明キャンディバッグ。
一見、結局ブランド物ではないかと思われるかもしれないが、彼女がこのバッグを購入した理由はもう1つ別にあるという。
彼女は透明であるこのキャンディバッグに、わざと財布やポーチのロゴが見えるように配置し、自分の持ち物アピールを間接的に行っているという。
「透明だからこそ、直接的なアピールでなく“見えちゃった感”を演出できる。本来なら隠れているところが見えることで、よりありのままの自分っぽく魅せられる」と言う。
また、普段は重くて持ち歩かない香水も、このバッグのときは透けて見せるために入れているそうだ。
Tさんは、ブランドバッグも透明のものを選ぶことで、ブランドという差別化以上に中身によって他人と差別化していたのだ。また、バッグの中身をきれいに配置し自身の持ち物やセンスのアピールを行っているのだ。
なぜ、透明なものへのニーズが高まっているのか
スマホケースやペンケースといったものから、ハンドバッグ、さらにはジップロックをかたどったバッグなど、若者の間での透明ニーズの高まりはさまざまな形で見ることができた。ではなぜ、ここまで若者たちの間で透明ニーズが高まっているのだろうか?
まず現在の若者は、幼少期から不景気の時代を過ごしてきたために、ブランド物にさほど魅力を感じない人が多いことが挙げられる。
昨今はSNS上でいいね!をもらうために、いかに周りとの差別化を図り自分アピールできるかが若者の間で重視されているが、ブランド物はおカネさえあれば誰でも手に入れることができてしまい、“周りとの差別化”という点ではコストがかかる割に効果が期待できない。
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