SNSで「盛った」自分を表現することが好まれる時代もあったが、その風潮はすでに変わっている。ではどうして今、“透明ニーズ”が高まっているのか、事例を交えて紹介する。
2015年の夏ごろからサラダなどの見栄えのいい食べ物を詰める透明なビン、「メイソンジャー」がはやり始めたことを覚えている方も多いだろう。また、中高生の間では100円ショップのダイソーで購入できる透明なペンケース「ダイソピルトン」が流行した。
透明な入れ物は、「中身を見せることができる」点に特徴がある。昨今、この特徴を生かしたフォトジェニックな写真が、SNSに多数投稿されている。今回複数の若者から意見を聞くことで、現代の若者ならではの購買心理があることがわかった。
透明グッズを駆使して、自分を表現したい
都内私立大学に通うMさんは自分のスタイルを貫き通すこだわり強い性格。ファッションでいえば価格やブランドにかかわらず、自分がいいと思ったものは購入し、大切に使っているそうだ。普段使用している自転車も10年ほど自分で手入れや修理をして使っているこだわりようだ。休日には徒歩10分ほどで行ける海まで、愛犬と散歩に行くことが日課らしい。
そんな彼女は使用頻度が限られている「傘」にもこだわりをもつ。使っている透明グッズはフランフランの透明傘である。クリア素材に模様をあしらったデザインのものだ。
「街を歩いていてたまたま見つけたんです。よくあるポップでカラフルなものじゃなくて珍しかったし、透明ということで普通の傘とは違う品のあるかわいさを感じました。その日は快晴だったんですけど、ビビッときて買ってしまいましたね」
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