やる気が出ない人を変えてしまう5つのコツ 自分自身を客観的にとらえれば行動できる
【結果】
「10回来店したら、コーヒーが1杯無料になる」というのは同じだが、Bチームのほうが、Aチームよりも多く、しかも早く来店することがわかりました。 (コロンビア大学 ビジネススクールの実験)
つまり、私たちは少しでも「始めている」という意識があると、「またやりはじめる」ことが楽になります。きっと、どんな仕事でも同じでしょう。たとえ1分間でもいいから進めておく。すると再びその仕事に向き合ったとき、集中モードに入るまでの時間が速いのです。
書くのが面倒なメールは、タイトルだけつけておけばいい。 作るのが面倒な企画書は、見出しだけを書いておけばいい。調べるのが面倒なリサーチは、「調べる先」だけをピックアップしておけばいい。そんなふうに新しい仕事がやってきたとき、「とりあえず、少しだけ手をつけておく」ことさえしておけば、どれだけたくさんの仕事に囲まれてもスムーズに対処できるはずです。
手順を書き出しておいたほうが、行動に移しやすい
(2)「手順」を書いておく
ある実験では、学生にアンケート(謝礼付き)のお願いをしました。その前に、次のことをしてもらいます。
・Aチーム
「旅行をする」「日記を書く」「銀行口座を開く」など10個の行動に対して、人はなぜそのような行動をするのか、「作業の目的」を書かせた。
・Bチーム
「旅行をする」「日記を書く」「銀行口座を開く」など10個の行動に対して、どうすればそれができるか、「具体的な手順」を書かせた。
【結果】
Bチームの学生は、Aチームの学生と比べて、平均10日早くアンケートの回答を送りました。(心理学者ヤーコブ・トローペとニラ・リーベルマンの実験)
仕事は1人では完結しません。楽しい仕事ばかりではないでしょう。そんな仕事を「退屈だ」「面倒くさい」と感じながら仕事をするよりも、“なにも考えず”にできたほうが、幸せかもしれません。
面倒さや退屈さを感じる作業には、どう向き合えばいいのでしょうか。すぐに「具体的な手順」を明らかにしましょう。自分のマニュアルを作っておけば、いちいち立ち止まって逡巡しなくても済みます。
「簡単なことだから、わざわざ手順を書き出す必要なんてない」と考える人もいるかもしれません。でも頭で考えながら動くよりも、まず機械的に手順を書き出しておいたほうが、明らかに行動に移しやすいといえます。
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