「デスクでお昼を食べる人」の仕事が遅いワケ 昼休みの使い方が集中力を左右する

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時間がもったいないからといって、デスクでお昼を済ませてしまうと…(写真:Mills / PIXTA)

12時のお昼休み。オフィスではぞろぞろと財布を片手に食事に向かう時間です。「おなかが空いてきた。けれど、まだ仕事が残っている……」。そんなとき、あなたはつい、コンビニに走り、デスクでおにぎりなど食べながら仕事をやり続けたりしていませんか。

お昼も過ぎた午後3時ごろ、「ああ、眠いし気が散ってきたなぁ。この仕事は残業して片付けよう……」と、面倒な仕事をつい後回しにしている人がいる一方、朝と変わらず猛然と仕事を続けて定時に切り上げる人もいます。

どうしてそんな差が生まれるのでしょうか。実は、そのターニングポイントが、まさに「昼休み」なのです。「効率がいい」と思っている、デスクでの「食べながら仕事」は、実は脳科学的には非効率を招くNG行動なのです。

精神科医なのにストレスで病気に

申し遅れました。私、精神科医の樺沢紫苑と申します。今は作家業を中心に月6回の病院診療などもこなし、割と自由な生活を手に入れましたが、昔は勤務医として病院に勤めていました。勤務医時代は毎日が非常に忙しく、ある日、私は耳鳴りがやまなくなってしまいました。なんと、精神科医がストレスによって病気になってしまったのです。

私は一念発起して、仕事中心の生き方をあらためました。「時間の使い方」を見直したのです。勤務医でありながら工夫を重ねて時間を生み出し、自分の論文を書いたり、他の人が書いた論文や書籍を読んだりして「自分の勉強」をこなしました。そうして磨いた私の時間術を、最新の脳科学・心理学研究を取り入れて『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』という本で体系化させました。

一般的に、時間というのは、「線」のように、一直線に流れていると思いがちです。この線のようにながれる時間の中で、「無駄な時間」を減らして「有意義な時間」に転化するというのが、今までの時間術で語られてきたことです。たとえば、時短に励んで30分節約して、その30分を別のことをする時間に「置き換える」。この方法を私は、一次元時間術と呼んでいます。

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