「デスクでお昼を食べる人」の仕事が遅いワケ 昼休みの使い方が集中力を左右する

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けれど、1日は平等に24時間しかありません。一次元時間術では、限界があります。発想を変えなくては、時間を「増やす」ことはできません。そこで、私は「時間術」は、「時間×集中力」で考える時間術を勧めています。つまり、時間の進行を、「線」ではなく「面」にするわけです。ですから、二次元時間術と呼ぶことができます。

皆さんも経験があると思いますが、集中力が高いときは、集中力が低いときの2~4倍の仕事をこなすことができます。つまり、集中力の高い時間をうまく使いこなすことで、通常より多くの仕事をこなすことができ、時間的な余裕が生まれるというわけです。

1つの作業にどれだけ没頭できるかは、「クレペリン検査」という1ケタの足し算を計測した研究が有名です。それによると、人間はつねに一定の作業量を続けるわけではなく、「疲れ」や「飽き」などによって作業効率は上がったり下がったりすることが明らかになっています。さらに、作業をはじめた「最初」と終了間際の「終わり」に、作業効率がグッと上がることがわかっています。

「最初」と「終わり」をたくさんつくる

ですから、むやみに仕事の「時間」を増やすのではなく、休憩や締め切りを設定することで仕事の「最初」と「終わり」をたくさんつくるようにするのです。それにより、集中力が高まる時間だけを増やすことができるというわけです。

日本人は、頑張るのは得意なのですが、自主的に「休む」ことは苦手です。「1日中、机に向かって、バリバリ仕事をするぞ!」という人も多いでしょうが、結局、頑張れば頑張るほど、集中力は低下し、疲労も蓄積し、結果として仕事全体の効率は劇的に下がってしまうのです。

ここで、最初の話に戻ります。

朝から集中して仕事をしている人が、午後も効率的に仕事をこなせるかどうかは、いかにこの間に集中力をリセットできるか=休みをとれるか、にかかっています。それが、「午後をダラダラ過ごして残業してしまう人」と、「定時までに仕事を切り上げられる人」かの分かれ道となります。

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