学生は自分が納得できる企業と出会いたいと、一生懸命就職活動をしている。そんな学生に「採用活動の魅力」を聞くと、もっとも重視するポイントは、人事担当者や社員に対する”好感度”だという。好感度は共感度でもある。面接の態度が会社全体のイメージを左右するといっても過言ではない。ところが面接官と話す場で、かなり多くの学生が期待を裏切られ、好感度どころか嫌悪感を抱いている。いったいどんな面接官が学生を幻滅させたのだろうか。
面接で”下げる”会社のイメージ
HR総研は、今年3月に「楽天みんなの就職活動日記」と共同で、2018年卒の就活生に対してアンケート調査を行った(結果の概要はこちら)。その中で、「印象の悪かった面接」について、具体例を挙げて回答してもらっている。それをタイプ別に紹介していこう。
1 ひたすら追い詰める圧迫面接
初対面同士で行われる面接は、教科書的なきれいな話になりがちだ。そこでホンネを引き出すため、厳しい質問を繰り出して、学生を感情的に追い詰めていく。そこで学生が冷静に対応できるかを見るのが圧迫面接である。当然ながら学生には評判が悪い。
たとえば、「なぜ?なぜ?を高圧的態度で繰り返される」(同志社大学、理系)と追い詰め、「詰める面接、粗探しの面接」(早稲田大学、文系)で欠点を探し、「高圧的・否定的な態度」(東京工業大学、理系)で学生を全否定しようとする。
近年ではうつ病で休む社員が増えているので、圧迫面接によってメンタルの強さを調べるという目的もある。 本来の圧迫面接は、心理学を踏まえて計算された質問であるべきだが、学生の感想を読むと、単に学生を追い込もうとしているだけの質問が多いようだ。
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