2 顔が無表情
豊かな表情は、相手に好印象を与える。特に笑顔は大事だ。人事のコメントでも「笑顔で話をよく聞く」学生に対する評価は高い。無表情だと、話を理解しているのかどうかが不明で、低く評価される。
しかし、学生を評価する面接官の中には、無表情の者がかなりいるようだ。「真顔だった」(京都大学、理系)と笑わず、「ムスッとした顔で冷たい感じだった」(福岡大学、文系)とよそよそしく、「面接官が能面」(上智大学、文系)で「尋問のような面接。表情が硬い」(大阪大学、理系)と、面接官の表情に対する不満の声は多い。
さらに、「全然笑ってくれない、リアクションがない」(福島大学、文系)や「高圧的でバカにしてくる。持論を述べてくる」(京都大学、理系)、というコメントもある。横柄な態度で学生の話に反応せず、自説を述べる面接官は、コミュニケーション不全だ。面接官は企業を代表して選考する人物だから学生は戸惑うだろう。
見下した態度は学生にはわかる
3 鼻で笑う
相手を見下してあざけることを「鼻で笑う」と言う。そんな振る舞いをする面接官は多いようだ。「答えた内容に鼻で笑うような面接官がいる」(同志社大学、文系)、「学生からの質問に対して人事担当が鼻で笑うようなしぐさをしていた」(東北大学、理系)。
こういう振る舞いは社会人としてのレベルが低い。クライアントや上司に対してこういう態度をとることはできないから、立場の弱い相手に対してやることが習慣化した人物だろう。
4 質問に反応がない、無関心
学生の話にまったく反応しない面接官もいる。「聞くだけで、深掘りしない」(大阪大学、文系)、「面接官が無反応」(琉球大学、理系)、「無関心そうな顔でふーんとしか言わない」(東北学院大学、文系)、「面接官があからさまに話を聞く態度でないもの」(東京工業大学、理系)と、そうした態度に学生は不満を訴えている。
中には無関心を装う面接官も含まれているかもしれない。書類で事前に絞り込んで判断し、「君には関心がないんだ。早く終わろうね」とボディランゲージでサインを発しているのだろう。しかし、面接に招いたのなら、誠意を見せるのが礼儀というものだと思う。無反応、無関心は、学生に対し失礼だ。
5 目を合わせない
コミュニケーションの基本は、相手の目を見ることだが、基本ができていない社会人は多い。学生からも「目を合わせない」「目を見てくれない」と嘆く。目を合わさずにするコミュニケーションでは、自分が理解されたと感じないのだろう。不満の声は多い。
「下ばかり見ており、顔を見て話を聞いてくれなかった」(新潟大学、理系)、「目を見てくれない。下を向いている」(武蔵野大学、文系)「ずっと書類を見ていた」(日本大学、理系)「面接官が全くこちらを見ていない」(奈良女子大学、文系)といった声があがる。自分を見てくれないことは、自分に興味がない、と学生は受け止めている。こういう面接官に評価される学生が気の毒になる。
6 質問の趣旨がわからない
これまでの圧迫面接、無表情、無関心、鼻で笑う、目を合わせないというのは、面接官の態度の問題だ。態度ではなく中身に問題があるという意見も多い。
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