「灘中高」は異次元の数学授業で秀才を育てる 折り紙でギリシャ3大作図不可能問題を解く

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折り紙を折りながら授業が進む

グループで話し合いながらガヤガヤ進める

「9時になりました。授業を始めます。この講座は私が一方的に授業する講座ではありません。課題が1から7まであります。1は必ずやってもらって、あとは好きな課題に取り組んでもらいます。へー、おもろいな、ふーんという感じで折り紙を折って数学をしてください」

河内一樹教諭が足早に説明を始める。

「10時過ぎになったら課題を簡単に解説します。中2・中3の生徒には、後半知らないことがいっぱいあるかもしれませんが、まあ、気にしないで楽しくやってください。グループを組んでやってくれたら結構です。ワイワイ、ガヤガヤやってください」

河内教諭の授業ではグループワークを行うこともあり、その経験のある生徒は友達と相談しながらの数学には慣れている。

「コンパスと定規の作図は中学の数学でやっていると思うんですけれども、折り紙にもそのような、最低これだけは守ってくださいという公理みたいなものがあります。それが課題1です。折り紙で許される作図の種類というのをまず確かめてください」

早速こんな会話が聞こえてくる。

「これ、自明すぎへん?」

「手順1から3は省略してもいいでしょ」

さすがは灘の生徒たち。頭の中で仮想折り紙を折るだけで、手順に書かれた意味合いが理解できてしまうのだろう。

「でも、課題1をやるためにはやったほうがいいかも……」

3人掛けの机で、こんな感じで話し合いながら課題を進める。

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