「女の荷物を持ちたがる男」の大いなる勘違い 男は女と一緒に歩くときの対応で品評される

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まずは立ち位置について。オレは女性に三歩下がってほしいとか、必ず横に並んで歩くとか、いやそんなの全然こだわらない!などなど。オトコは立ち位置へのこだわりを見せますが、女性は男性のこだわりに心ときめいているのを見たことがありません。「あの人、いつも私の三歩前歩くの、キャー」みたいな評価は皆無です。

女性は一緒に歩くオトコの何を評価しているのでしょう? 実はある偶然の出来事から、法則を見つけました。

ボクが女性下着会社の営業部員として働いていたときには、飲み会で少数の男性がたくさんの女性現場スタッフをもてなす機会が頻繁にありました。その日も飲み会が終わって、帰り道が同じ女性スタッフの皆さんをしんがりから見守りつつ歩いていました。

そのとき、前方からタチの悪そうな酔っ払いのサラリーマンたちが接近。彼女たちが絡まれるとイヤだな……と思い、最後尾から歩みを速めて酔っ払いサラリーマンと彼女たちがすれ違う前にと、先頭に出て絡まれるのを未然に防ぎました。ボクとしてはまったく自然な対応だったんですが、後方の女性スタッフたちが酔った黄色い声で「今、酔っ払いが絡んでくる前に、私たちの前に出てくれたんだよ、キャー」と言っているのが聞こえてきました。なるほど、状況に応じて気遣うことのできる臨機応変さが女性の評価を上げるのか、と気づいた瞬間でした。

あるいは、集団で歩いているときに、みんなが早足の中で出遅れた女性社員に並んで歩くと、「私に合わせてくれてありがとう」と言われ、その後彼女との仕事がやりやすくなった、なんてこともありました。自分の立ち位置哲学にはこだわらず、一緒に歩く女性の状況に応じて立ち位置を変える。それが優しさととらえられ、女性からの評価を上げるようです。

何でも荷物を持つのは「男の自己満足」

オトコがオンナと一緒に歩くときの評価ポイント2つ目は、「荷物」。女性が荷物を持っているときの対応です。実はこの対応で、大きな勘違いをしている男性は結構多いんです。勘違いしたオトコどもが後々女性同士の会話で酷評されるシーンをたくさん見てきました。その勘違いとは、

「オンナの荷物は、オトコが持ってあげるのが正解」という勘違いです。

女性の荷物を何でも持ってあげる男は優しいと女性に評価される。まったくもってオレってオンナに優しい!と自己満足に浸りたいがための行動です。実際ボクが職場で目の当たりにしたのは、ある若手男性社員が女性社員と一緒に歩くとき、たとえ小さな荷物であっても「ボクが持ちます!」と持ち物を奪取しようとするシーン。持ってあげれば持ってあげるほど、オレの優しさをアピールしてオレ様株急上昇!と思い込むあざとさが、同性のボクにも透けて見えました。

案の定、その男性社員と一緒に歩いて戻ってきた女性社員は、見るからに不機嫌モード。同僚同士でかわす会話が聞こえてきて理由がわかりました。

「アイツ、私のバッグまで持とうとするんですけど!」

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