カフェ経営を成功させる人は何が違うのか

会社員から人気プロデューサーに転身

astral lamp(アストラルランプ)の店内。オーナーの五味美貴子さん

東京・渋谷。若者がひしめき合うこの日本有数の繁華街に、ビルの外から一見するだけではわからない人気カフェが、最上階の8階、9階に入っている。地上にメニューの立て看板はあるものの、足早に行き交う人々は見過ごしてしまう。

オーナーの五味美貴子さんが2006年、3軒目にオープンした「astral lamp(アストラルランプ)」だ。“天空の家”を意味する店内に入ると、名前のとおり全面ガラス張りの窓から、まばゆい陽光が差し込む。

五味さんは、ちょっと変わった経歴を持つ。エプソンやマイクロソフトでシステムエンジニアとして勤務した後、退職後の2003年、30歳のとき東京・西麻布にドッグカフェ「カフェショコラ」をオープン。現在では都心で13店を運営、プロデュースする店を含めると約35店にかかわる、カフェの業界では知る人ぞ知る有名人だ。

現在は会社員や別の仕事をしているが「いつかカフェをやりたい」とあこがれる人は少なくないだろう。しかし、あこがれだけで始め、あっという間に閉店に追い込まれる店は少なくない。いったいどうすれば、カフェ経営を成功させることができるのだろうか。五味さんが成功した秘訣は何だったのだろうか。

五味さんの熱意とこだわり

APPARTEMENT 301 (アパルトマンサンマルイチ)

今でこそカフェ経営が順調な五味さんだが、実は店を始めて3年間は人が入らず、鳴かず飛ばずだったという。そこで五味さんは戦略を変えた。“夜カフェ”として深夜営業していた形態を、学生やOL、若いサラリーマンなど、狙うターゲット層に合わせ、ランチタイムから24時までの営業に変えたのだ。

それが雑誌やネットメディアで取り上げられたことも功を奏し、みるみる客足が伸長。現在は月商500万円。こぢんまりした25坪弱の店でこれだけの売り上げがあれば大きな成功といえる。

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