会社の「知らない同僚」は仲間と言えるか
会社の同僚(上司など含む)は、自分にとってどのような存在であるべきか? こんなことを考えたことがありますか。ライバル、助け合う仲間、それとも赤の他人か。
取材したオーナー系会社は、経営方針で経営者から新入社員まで、全員を家族と定義。家族なのだから、お互いで助け合って幸せになりましょうと「家族主義」をうたっていました。心のつながりで結ばれながら、親子兄弟のような気持ちで団結して仕事をし、成果を出すことを期待しているのでしょう。その会社の社長は、
「私にとって、社員は身内のようなものだよ」
と語ってくれました。身内とは親戚、親類の関係にあるものをさして使う言葉。ただ、血縁関係がなくても儀礼的に身内と呼ぶことがあります。それだけ、絆の強さを示すための表現といえるかもしれません。
でも、このように同僚は家族であり、身内だと認識している職場はどれだけあるのでしょうか? 筆者は会社の同僚だから身内だとは考えません。もちろん、身内のように絆の強い同僚が数人できるかもしれません。でも、それ以外の人はどうか?
社内の同僚にもいろいろありますが、多くのビジネスパーソンは仕事における自分の人間関係を「社外」と「社内」という2つの軸でざっくりくくりがちです。でも、筆者は社内の同僚は3つに分けておくべきと考えます。具体的には
・知らない同僚(たとえば、名前と顔さえ一致しない)
・知っているだけの同僚(将来の仲間予備軍)
・仲間の同僚
です。この知らない同僚は自分にとって社外の人と同じくらいの疎遠な存在と思っておくべきです。社外の人が自分の仕事を支援してくれる可能性はゼロですが、それと同じようなものです。
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