ただ、この差にはGさんが日頃から行ってきた社内営業の成果があったようです。Gさんは週に1回くらい、目的がなくてももう片方のフロアを訪ねて、管理部門の同僚と雑談をしてきました。さらに「お誕生日おめでとう」とお祝いの言葉をかけるなど、気配りも忘れなかったようです。こうした努力が「ただ知っている人」から「仲間」へ格上げしていったのでしょう。
Dさんは社内営業の必要性を肌で感じ、「自分も社内営業を行わねば」と考えを変えたそうです。
能動的に動いてくれる状態にする
さて、このように社内営業している、していないで、同僚からの対応に大きな差が出ることがあります。「不公平」と感じるかもしれませんが、人間ですから、感情で行動するのは当たり前でもあります。自分の仕事を円滑にこなすためと思って、社内営業を意識してみてはどうでしょうか。
会社は決して、気の合う仲間や、趣味や考え方を同じくする者が集まる場所ではない。社会的なミッションを遂行したり、事業を継続するために必要だと見なされた人材が採用され、集まった場所である。円滑に仕事を進められる程度の人間関係は求められるが、それ以上に仲良くなることは特段求められていません。あなたがある社員と、入社してから退職するまで、あいさつさえろくにしない間柄で終わっても、会社としては問題がないのです。そんな社内の圧倒的多数を占める「あなたに無関心な人」を、好意的に思ってもらえるような関係の人に変え、自分のために能動的に動いてくれる状態にする。それが社内営業なのです。
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