「浮気するダメ夫」の中には善人と悪人がいる

改善の余地があれば別れるべきではない

浮気の受け止め方も着地点もいろいろです(写真:Graphs / PIXTA)

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私はがん闘病中なのですが、その最中に夫に浮気されました。夫の言い分は、「食事を共にする友人にすぎなかったが、ある日ホテルに誘われた。しかし妻への罪悪感から無理と感じて何もしなかった。相手の女性に何の恋愛感情もなく、彼女からもホテルに誘ったことを謝罪してきたので、その後も普通に会食してきた。アジア系の外国人で、すでに帰国しており、今はその国へ出張した際に一緒に飲食する程度」というものです。
しかし夫が海外出張先から帰ってきた荷物の中に、女性から夫へのラブレター日記が入っており、そこには乙女心がつづられていました。私が病と命を懸けて闘っているときになぜ?と、奈落の底に突き落とされる感覚でした。
私は手術、抗がん剤治療を受けてきましたが、今は再発なく元気に暮らしています。発病当時、「絶対に君を助ける、全力で支える」と泣きに泣いて誓った夫でした。夫は過去にも、何度か浮気をしています。大体の相手は、夫の収入目当ての卑しいやからでした。そして昔、夫も初期のがんにかかりましたが、幸運なことに克服しています。その時の私の付き添い看護や体調管理に、私を命の恩人と呼び、今後は絶対に私を裏切らないとも誓っていました。
夫は私が証拠を突きつけると平謝りし、相手女性にはすぐにメールで別れを告げ、今度こそ改心するから出て行かないでほしいとすがりついてきます。今、怒りに任せて財産分与を得て離婚しても、その後の生活が心配です。闘病中の身で働けるのか、そもそも治るのか、こんな夫のせいで貧困に陥るのもまっぴら御免です。人間としての常識や誠意に欠ける夫を相手に、怒りと悲しみの収め先がわかりません。生活のためにあきらめ、腹立たしいのを我慢して教え諭し、今まで以上に夫のケアに努めるべきか、そのストレスでがんが再発しないか、怖いです。
羊子(仮名)

離婚は避けたいというあなたの判断に賛成です

この連載の過去記事はこちら
 

羊子様の本心は、奈落の底にあっても、離婚は避けたいというお考えだと感じました。だからこそ、という文脈で、以下をお読みください。また私も、ご夫君の謝罪の態度や今後のことを考えると、離婚は避けたいというあなたの判断に賛成です。今日はその際のお気持ちの持ちようについて、考えたいと思います。

これまでの私の経験や、幾多のご相談文をいただいてきて感じたことの1つは、夫婦間のトラブルは、深刻さの度合いによるというよりは、当事者の考え方や受け止め方の違いで、不幸度も着地点も大きく異なるということです。

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