夫君はいっとき惑わされましたが、すぐにメールで別れを告げています。ここが重要です。世にはこのようなときに居直ったり、そもそも勤労意欲がなかったり自立していなかったり、妻に優しくできない人もいっぱいいます。
基準が低すぎますが、「あの誘惑魔に振り回されるようなレベルの低い夫婦でないことを、“幼稚な夫”にも彼女にも教えてやろう」と考えを切り替え、余裕をもって対処されることをお勧めします。あなたが引き下がる理由は、みじんもありません。
心の余裕を持つ努力をしよう
羊子様の今のお気持ちは、悔しさと悲しみでいっぱいでしょう。しかし、「幼稚な夫」相手には、まずあなたが一歩、歩を進めねばなりません。夫君への恨みで頭をいっぱいにしても、ストレスをためるだけで、ご自分が損するだけです。まず余裕をもって、夫婦関係の外堀から埋める努力をしましょう。
以前にも何度か触れましたが、夫婦の絆は、ロウソクの灯のように燃え尽きる種類のものではないはずです。薪のように、絶えず思いやりを互いに次から次へと継ぎ足しながら、新しい愛情を育てていく営みに似ていると紹介しました。今はあなたが、夫君が休憩した時の分も多く薪をくべる時だと考えましょう。
私の友人で苦労が多かった人たちは、奈落の底であがいていただけの日々は、何一つ好転しなかったと言います。解決に努力を尽くしたあとは、悩んでもどうにもならないことに執着しない努力が大切なのだそうです。棚からぼた餅が落ちそうだと心配するよりは、落ちてから心配する考えに切り替えたほうがうまくいったという人もいます。
「無理に仕事に没頭した」「うわの空で手にした壮大な歴史小説に、知らぬ間に没頭していて続きが気になり出し、しばし苦悩から解放される時間を持つようになれた」等、気分転換や精神的な余裕を持つきっかけもいろいろです。
羊子様は、ただのがんとの闘病者でもなく、夫に浮気されただけの妻でもありません。夫君が「出ていかないでくれ」としがみつく、彼にとっても大切な存在の人なのです。
夫君を恨むだけでは何一つ好転しません。夫君を忘れさせてくれるほどの、あなたなりの時間を創出して心の余裕を持ち、さらにご自分に磨きをかけ、心広くデンと構え、ストレスにせず薪をくべる作戦変更をお勧めします。
夫君は弱い人ですが、離婚するほど悪い人ではないと見ました。
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