愛犬を「可哀想なワンちゃん」にしない食事法 ペット業界を知り尽くした男が本音で語る!

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獣医師さんというのは「病気を治す」ことが務めであり、食事については、治療と関係のある範囲で指導するという立場です。そのため、ドッグフードについて専門的なことまで熟知していて、積極的に教えてくれる先生というのはあまりおられません。

一部にフードに詳しい獣医師の先生もおられますが、一般的な先生の場合、あまりよくご存じではないからです。というのも、獣医学部では犬の食事に関する講義はほとんど行われていないのが現実だからです。

「じゃあ、ペットショップで、教えているんじゃないの?」

という人もおられるでしょう。しかし、ペットショップでは、子犬や子猫などペットである動物そのものを売ることが第一になっていて、ペットフードの販売については熱心ではないことが多いようです。

なぜなら、フードよりも動物を売るほうが利益になるからです。お客さんにフードの知識を積極的に教えるようなお店は少ないのです。

また、それ以上に残念なことですが、適正な量よりも多くの食事を与えるよう間違った指導をするペットショップすらあるのです。

こうした現状に危機感を抱き、私が顧問を務めるピーリンクでは、「ワンちゃんと飼い主さんが幸せな生活を送り続けられるように」という思いで、ドッグフードも含め、飼い主さんにとって有益な商品やサービスについての正しい情報を発信することに努めています。

しかし、なかなか正しい知識が広まらないのが、日本のワンちゃんと飼い主を取り巻く残念な現状なのです。

非常に多い“食べすぎ”ワンちゃん

こうした状況であるため、ドッグフードの量を間違っている飼い主さんも多いようです。

ホームセンターやスーパーなどで小売りされているドッグフードのほとんどには、「総合栄養食」と表示されています。この総合栄養食は、必要な栄養がすべて含まれており、「水とドッグフードだけで大丈夫です」という意味であることを、ぜひ、理解してください。

総合栄養食であるドッグフードを、表示されている量だけ与えた場合、それ以上は何も与える必要がないということです。総合栄養食のドッグフードは、人間向け以上に科学的な臨床実験に基づいて開発されたものであり、必要な栄養が過不足なく含まれているのです。ワンちゃんの平均寿命が、かつての7歳くらいから13歳くらいまで延びたのも、背景にこの総合栄養食の普及があるのです。

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