愛犬を「可哀想なワンちゃん」にしない食事法 ペット業界を知り尽くした男が本音で語る!
現在、国内の犬の飼育数は991.7万匹(2015年)。少子化のなか、飼い主にとって愛犬は「うちの子」も同然であり、その健康は一大関心事であろう。
ところが、30年以上にわたりペットフード流通の第一線で活躍してきた橋長誠司氏によると、日本では、犬の食事についての正しい知識がきちんと広まっていないのが現状だという。このため、飼い主に愛情があるにもかかわらず、ワンちゃんが肥満になったり、健康を損なってしまうケースも多いというのだ。
このたび、『一流犬をつくる最強の食事法』を上梓した橋長氏に、愛犬を「最高に幸せなワンちゃん」にするための最新知識を語っていただいた。
誰もペットフードの正しい知識を教えてくれない
私は、社会人として過ごしてきたほとんどの時間、ペットフードの販売の仕事をしてきました。
共立製薬、ロイヤルカナン、ユニ・チャーム、ヒルズと、日本で有名なペットフードのメーカーの商品を売ってきたおかげで、ドッグフードに関する表も裏も熟知しているという自負があります。
その私の目から見て、とても残念なことがあります。それは、「日本では、ドッグフードの正しい知識を、誰も教えようとしていない」ということです。
こう言ったら、多分、ほとんどの飼い主さんたちは驚かれるでしょう。でも、残念ながら、これは事実です。
「獣医師さんが、ドッグフードについて教えてくれる役目をしているんじゃないの?」
そうお思いの方もおられるでしょう。たしかに、獣医師さんの中にはドッグフードに詳しい方もおられますが、一般的に、そういう先生は少数派のようです。
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