「昆虫」の真実をどれぐらい知っていますか 世界最大級の体長の昆虫は?

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空を飛んでいたのは昆虫だけだった時代がある?そんな太古の地球に思いを馳せながら昆虫の薀蓄100個を見ていこう(写真:タッチャン★☆昆虫の王様★☆ / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「昆虫」。地球上で生きていく上で、昆虫を目にしないことはない。あなたはどのぐらい昆虫のことを知っていますか。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。
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01. 「昆虫」とは節足動物門汎甲類六脚亜門昆虫網の総称。外骨格と呼ばれる硬い皮膚を持ち、陸上で進化を遂げた

02. 日常会話では昆虫を単に「虫」と呼ぶこともあるが、本来、虫は獣・鳥・魚介類以外の全動物を指す言葉

03. 昆虫の起源は4億年以上も前に遡り、動物の陸上進出が始まったころに上陸した動物群の一つとされる

04. 現在発見されている最古の昆虫の化石は、デボン紀中期(約4億年前)のトビムシの化石である

05. 当時の昆虫にはまだ「翅(はね)」がなく、その後、石炭紀に入って翅を持つ昆虫が現れたといわれている

06. 当時はまだ鳥類も翼を持つ恐竜も地球に登場しておらず、空を飛んでいたのは昆虫だけだったと推測される

07. 翅を得たことで移動範囲が広がると、昆虫は他の動物が利用していなかった環境に進出していく

08. 結果、海を除く地球上のあらゆるところに住みつき、その種類は世界で約100万種、日本だけでも約3万種

09. 哺乳類動物が約4500種、鳥類1万種、魚類約1万800種といわれ、昆虫類は地球上の全動物種の8割を占める

10. さらに毎年世界から3000種類ほどの昆虫が新種として報告されており、そのペースはいまも衰えをしらない

昆虫の翅は体の表面の皮膚が延びてできている

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11. 昆虫をほかの節足動物と見分けるポイントは、成虫になると頭・胸・腹の部分がはっきり区別されること

12. 一部の原始的な昆虫を除き、ほとんどの昆虫は胸の部分に3対の脚(6本脚)と2対の翅(4枚翅)を持つ

13. 昆虫の祖先はムカデのように脚がいくつもあったが、長い年月を経て頭部の脚が感覚器(触角)へと進化

14. 腰の脚は退化し、各々の体節は一つの機能だけを極める方向に進み、最も安定する6本脚になったといわれる

15. クモ類を昆虫と誤る場合が多いが、クモは頭と胸の区別がなく、脚も8本であるため昆虫ではない

16. また昆虫の翅は、鳥類やコウモリの羽とはまったく構造が異なる。

17. 鳥やコウモリの羽は〈手が進化した器官〉であるのに対し、昆虫の翅は体の表面の皮膚が延びてできている

18. 翅にある「翅脈」と呼ばれる筋が翅の強度を支える役目をするが、翅脈の配列は昆虫の分類ごとに異なる

19. 翅を持つ昆虫でも歴史が古いカゲロウやトンボ類は、翅を上下に動かし、止まるときは上方か水平に向ける

20. バッタ類は翅を後ろにたたむことが可能で、カブトムシなどの甲虫は前の2枚の翅が硬化し体を保護している

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