コオロギの跳躍力はロボットに応用できる 体長の60倍の距離を飛び越える驚異の力

印刷
A
A
上の写真をクリックすると動画ページ(英語)にジャンプします

米ジョンズ・ホプキンス大学の研究者グループが、コオロギの一種であるカマドウマのジャンプの秘密を調べている。地震直後にがれきが散乱しているような起伏の多い状況下で、人命救助に活躍できる小型ロボットの開発につなげたい考えだ。

同大の機械科工学科のラジャット・ミッタル教授は、最大で体長の60倍の距離を飛び越えることができるコオロギの身体は「ある種、驚異的なエンジニアリングデザインだ」と絶賛。その跳躍のメカニズムを詳しく理解したいと語る。

複雑な地形の調査にジャンプは有効

ミッタル教授とそのアシスタントのエミリー・パルマー氏は、この昆虫の動作をスローモーションで解析すべく、毎秒約400フレームで撮影した。パルマー氏は「コオロギがジャンプしている間、その重心は胃と頭部、尾の部分にある」と解析の結果を説明する。

ミッタル教授は「コオロギはジャンプ開始直後に四肢をぱっと開き、空中でバランスを取ろうとし始める」と述べた上で、着地はバレリーナがそうするのと同じように制御され、安定していると語る。こうした運動の手法を活用すれば、ロボット工学にも大変革をもたらすことができるという。

教授はその一例として、「地震直後にがれきの間をぬって進むのはすごく時間がかかるが、飛び越えて生存者の捜索ができればどうだろうか。そういった複雑な地形の調査に、ジャンプは非常に効果的な方法だ」と語る。

ミッタル教授によれば、あと6〜8カ月研究を続ければ、彼のチームが次の段階へ進むのに十分なデータがそろう。この小さなコオロギの秘密を使って、人命救助機を作り出せる可能性があるのだ。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
トヨタ国内販売幹部が交代、増える受注残に危機感
トヨタ国内販売幹部が交代、増える受注残に危機感
ウマ娘ヒットの裏で「スマホゲーム」が深める苦境
ウマ娘ヒットの裏で「スマホゲーム」が深める苦境
ニトリ、家具の王者が「家電攻略」に動き出す必然
ニトリ、家具の王者が「家電攻略」に動き出す必然
パナソニック「指定価格」導入に揺れる家電量販店
パナソニック「指定価格」導入に揺れる家電量販店
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT