61. これはある種の「寄生バチ」で、その体は針穴すらくぐり抜けてしまうほどの小ささである
62. それに対し世界で最も長い昆虫は、東南アジアのボルネオ島に生息する「ナナフシ」で体長は約36㎝
63. 重量では、アフリカに生息する「ゴライアスツノハナムグリ」類で100g以上あるという
64. 世界最大級のガといわれる東南アジアの「ヨナグニサン」類には、翅の面積が263㎠というものもいる
65. 南米の熱帯雨林の「ヘラクレスオオツノカブト」は大きいものでは体長17㎝もある世界最大級のカブトムシ
66. 角は短いものの「マルスゾウカブト」など大型のゾウカブトも大きさではヘラクレスオオツノカブトを凌ぐ
67. それぞれ生息地が異なるため自然界で戦うことはないが、闘争心では「コーカサスオオカブト」が最強候補
68. 東南アジアに生息するコーカサスオオカブトは体長こそ12㎝ほどだが、上下左右に4つの角を持つ
69. カブトムシやクワガタムシなどの甲虫はケンカなどで傷つくことがあるが、昆虫に「痛覚」はない
「痛覚」がないために
70. 成虫は脱皮しないため体の傷は一生残るが、痛覚のない昆虫は他動物に比べ恐怖心が少ないといわれている
71. 世界で最も華麗な昆虫といわれるのが、チョウの一群である「トリバネアゲハ」だ
72. なかでも最大を競うのが「アレキサンドラトリバネアゲハ」だがそのメスが1906年散弾銃で打ち落とされた
73. 打ち落としたのは発見者であるミーク。捕虫網が届かない高所を飛んでいるのを見つけ銃を向けたとされる
74. 当時、高所を飛ぶチョウを入手するために銃や弓矢を用いるのはポピュラーな方法であった
75. 大英博物館には散弾銃で穴だらけになった「ビクトリアトリバネアゲハ」のメスの標本が所蔵されている
76. この標本は1884~85年にソロモン諸島を探検したジョン・マックギリヴレイが打ち落としたものといわれる
77. 一般には好き嫌いが分かれるチョウとガだが、学術的には明確な区別がないためふたつに分類することはない
78. チョウとガを見分けたい場合は「触角」に注目する。触角の先がプクッと丸く膨らんでいたら「チョウ」
79. 触角全体が櫛のようになっていれば「ガ」である可能性が高いが、すべてにあてはまるわけではない
80. トンボは静止しているとき尾を垂直に立てることがあるが、これは日差しを避け体温の上昇を抑えるため
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