「五月病」にかからないためにはどうするか

毎月の給料は「苦役」の「我慢料」ではない

藤野:会社バカにはなりたくないけれども、バカになって仕事に打ち込むという意味での仕事バカは、むしろ愛すべき存在なのかもしれない。そんな気がしてきました。

渋澤:でも、会社バカって、夫が働き、妻が家庭を守るという時代だったから成り立ったのかもしれませんね。でも、これからの時代って共働きが普通になっていくでしょうから、そういう意味では徐々に消えていくのかもしれません。

企業価値だけでなく、物事の本質を見極める力がある。「草食投資隊」が個人投資家から支持されている理由はここにある(左からセゾン投信の中野晴啓社長、レオス・キャピタルワークスの藤野英人社長兼CIO、コモンズ投信の渋澤健会長)

中野:そうですね。専業主婦って、これからどんどん減っていくのかもしれません。

「会社バカ」の基盤は失われつつある

渋澤:会社バカであり続けるための基盤が失われつつあるのでしょう。会社バカは会社に逃げ道を求める男、ということなのかもしれません。「仕事に行ってくる」と言って家を出れば、もう子どもの面倒は見なくて済むし、会社の仕事なんてパターンが決まっているから、それをコツコツこなす日常はとても楽。だから、ますます男は会社を逃げ場にしようとする。もうそういう時代ではないということを、世の男性は理解しなければならない。

中野:しかも、会社に行けば「部長!」と部下が呼んでくれる。居心地が良いわけです。で、ますます会社バカになり下がる。

藤野:おそらく会社バカな人ほど、仕事とはストレスと時間をおカネに換えることであり、給料は苦役の我慢料だと考えていて、なぜか会社にダラダラと居続ける傾向があります。そうではなく、仕事バカになりましょう。

仕事にやりがいと楽しみを見いだし、積極的に好きな仕事に取り組んでいく。そして、そこで生み出される成果物で、公平に評価するマネジメント体制もつくり上げる。それが働き方改革につながっていくのだと思います。もし、五月病にかかりそうになっている新入社員がいたら、ぜひこの話を読んで、仕事に打ち込んでほしいと思います。

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