 
悪質な粉飾で信用を失ったオリンパス
オリンパスは、1990年代のバブル崩壊によって、保有していた金融商品に約1000億円もの含み損を抱えてしまいました。歴代の経営陣たちはそれを知っていましたが、「飛ばし」と呼ばれる手法で10年以上も損失を隠し続けていたのです。「飛ばし」とは、含み損を抱えた資産を、一時的に外部に転売して損失計上を免れることです。
同社が隠し続けていた損失額は、約1235億円。粉飾が発覚する前の11年3月期(平成23年3月期)の純資産総額(修正前)が1668億円ですから、隠していた損失額はその約75%にあたります。つまり、隠していた損失額は企業の根幹を揺るがすほどの額だったといえます。
これは非常に悪質な虚偽です。純利益や純資産は株価が決まる大きな要因となるわけですから、巨額の損失を隠すことで結果的に株価を操作し、投資家や市場を欺いていたのと同じです。





 
         
         
         
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        












無料会員登録はこちら
ログインはこちら