ANA、次の新規路線を決めるのは「B787」だ

ハワイには大型機、マイルが使いやすくなる

――この3月には米デルタ航空と韓国の大韓航空が太平洋路線において、共同事業(運賃やダイヤを2社で調整し収入を共有する提携)を行うことに合意した。仁川とのハブ競争をどう切り抜けるか。

われわれは米ユナイテッド航空と共同事業でよい関係を築いている。これから先、デルタと大韓がどう作り込んでいくかが成功のカギとなるだろう。ダイヤをきちんと調整し、仁川での乗り継ぎ時間を短くできるか。現時点のダイヤを見ると、うまくマッチしているとは思えない。今後の動向を注視したい。

B787と他社提携で新規路線が好調

──就航地はどう決めていくか。

カギとなるのが、米ボーイングの航空機「787」だ。現在57機を保有しているが、今後さらに20機以上増やす。(座席数を250前後に抑えた)中型機でありながら、長距離を飛べる機体だ。

これまで(の長距離路線)は、ハブ空港とハブ空港をつなぐのが主流だったが、ハブから支線を飛ばしていたような都市にも直行便を運航できるようになった。つまり、需要がそれほど大きくなくても採算が取れる。柔軟な路線展開が可能になった。

サンノゼ(米国)、ブリュッセル(ベルギー)、デュッセルドルフ(ドイツ)といった787の路線は十分に利益貢献している。今後模索するのも、こうした路線になっていく。

以前は就航後の半年が苦しかったが、最近は就航直後でも搭乗率が(一般に損益分岐点となる)7割を超えている。やはり海外の航空会社と提携していることが大きい。北米路線はユナイテッド、欧州路線は独ルフトハンザドイツ航空と共同で販売し、集客力で支えてもらっている。われわれのマーケティング力だけでは限界がある。

ANAは3月、2019年にホノルル線に就航させるA380に用いる、「空飛ぶウミガメ」をイメージした特別塗装を発表した(記者撮影)

──2019年にはハワイ・ホノルル線に超大型機「A380」を導入する。リゾートも重視する理由は?

結局、客層は同じで、普段出張で貯めたマイルを使ってハワイに行く人は非常に多い。マイルを貯めて使って……という好循環が顧客との持続的関係を築く。一番人気のハワイ線に大型機を入れて、マイルを交換しづらい繁忙期でも席を取りやすくなることをうたっていきたい。高齢者が増えてくれば、観光路線に対する関心も高まると考え、手を打っている。

ホノルルだけでなく、ハワイには主要な島が8つあるし、ミクロネシアや東南アジア、オセアニアにもリゾートは多く、就航する可能性はある。マイルの好循環を広げていきたい。

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