エルピーダvsルネサス、日の丸半導体の明暗

米マイクロン、エルピーダ買収で「サムスン対抗」

エルピーダの会社更生手続き申立代理人を務める小林信明弁護士は、「倒産手続きを経ないことがいちばんよいが、企業が解体するような状況に陥る前に債権の申し立てを決断することが重要。エルピーダはぎりぎりの状況で会社更生法を選んだが、決断が遅れたら企業存続も怪しかったかもしれない。坂本前社長が勇気を持って決断したことで、雇用が維持され、社名は変わっても企業体として日本で生き残ることができた」と評価する。

坂本前社長は「できることなら更生法は選びたくなかったし、従業員にも債権者にも多くの人に迷惑をかけた。この1年半、家族を含む皆から冷たい目で見られて、つらい思いをした。でも銀行から資金を入れて会社を生かさず殺さずの状態にして、大幅なリストラを行うことは正しくないと思っていた」と振り返る。

買収されなかったルネサス。エルピーダとの違いは

名より実を取ったエルピーダとは対照的なのが、半導体大手のルネサスエレクトロニクスだ。

日立、三菱電機、NECの半導体部門が統合してできたルネサスだが、経営悪化を受けて、官民ファンドの産業革新機構と主要取引先9社から1500億円の出資を受けることが決まっている。

一度は米系ファンドKKRがルネサスの買収に名乗りを上げたものの、トヨタ自動車など主要取引先が反対したことから、経済産業省が産業革新機構を対抗馬にした経緯がある。6月にはオムロンの作田久男・元会長がルネサスの代表取締役兼CEOに就任したほか、増資完了後には産業革新機構から役員が送り込まれることになっている。

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