男達よ、"外見に責任を持つ時代"が来た! リンカーンも”外見”を戦略的に使った

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スーツの着方ひとつをとってもそうです。日本では、スーツに対する解説書が多くありますが、そもそもファッションが何であるかを説いている書籍は少ないように感じます。日本のビジネスマンはマニュアルが好きなようで、「こう着たらいい!」という話には耳を傾けるのですが、そもそもスーツは何であるかとか、ファッションが何であるかということには、興味を持たないような印象を(わたしは)感じています。

“外見”を戦略に……という話をすると、新進気鋭の起業家から(特にIT系)は、「“自分のスタイル”はスーツスタイルじゃないんだ!」という答えが返ってきます。それもそれでよいのです。大切なのは、どのような理由があって、どのような影響を周りに与えると考えて、現在のファッションを身にまとっているのか、という“生き方”の部分が大切なのです。

なぜ、刑事コロンボはよれよれコートを着ているのか

外見とセルフブランディングについていい例がひとつあります。

それは、最近月刊でDVD雑誌も発売され注目を浴びている刑事コロンボ。

(写真:Everett Collection/アフロ )

コロンボ刑事はいつもクタクタの茶色いコートを着ています。何話目かで、“かみさん”に新しいコートを買ってもらうにもかかわらず、新しいコートは現場で脱いでしまいます。

コロンボ刑事は、乗っている車もオンボロ。みんなに捨てることを勧められるにもかかわらず、「これがいいんだ」と乗り続けます。しかし、そこに彼のキャラクターが立ってきます。

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