男達よ、"外見に責任を持つ時代"が来た! リンカーンも”外見”を戦略的に使った

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リーダーは“外見すべて”に責任を!

「男は40歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持て」とは元米国大統領リンカーンの言葉です。彼の在任時、ある人を内閣僚に登用したらどうか、と進言されたとき、「俺はあの人の顔が嫌いだ」と返答したと言われています。進言した人は、「しかし、あの可哀想な人は自分の顔の責任はないはずだ」と反論しています。それを聞いたリンカーンは「40歳を過ぎたら男は自分の顔に責任がある」と返したことから、この名言が生まれたと言われています。

もちろん、“顔”は生まれ持ったものであり、自然には変えられるものではありません。しかし、顔の表情や皺、“見せ方”などについては、責任を持つことができると言ったのだと思いますが、今や若手リーダーには40歳を待たずして“外見すべて”に対し責任を持つ必要が出ています。どのような外見でもよいのですが、その外見による結果、何が起きるのか、はつねに意識し、戦略的に使う時代に来ていると思います。

先のユビキタスエンターテイメントの清水さんについても、ひとりの技術者だったら、Tシャツでよいのだと思います。しかし、社長という立場だと、会社の安定性や信頼度を現す必要があるため、服装を整える必要があります。なぜならば、イベントなど公の場に社長が出た場合、その模様はニュースなどのメディアに出る可能性も大です。社長は、自分のために“外見”を整えるのではありません。会社のため、そしてその会社に期待してくれている多くのステークホルダーのために装うのです。

海外のファッションショーでバックステージを務める弊社は、ヘアスタイルを肩の上だけで見ることはありません。全身のバランスはもちろんのこと、その方の仕事のスタイルに合っているのか、ライフスタイルに合っているのか、必ず考えヘアスタイルを提案します。日本では、全身バランスが意識されることはあまりありませんが、これが海外では当たり前のことなのです。

日本では、「外見を気にすること=おしゃれ」と思われがちですが、世界で見れば、「外見=生き方」です。あなたの“見た目”は、そのままあなたの“生き方”と判断されます。

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