就職活動で企業の「採用広報」解禁となる、3月1日がいよいよ迫ってきた。インターンシップやベンチャーなどの選考活動によって、すでに就活モードの学生もいるが、広報解禁をきっかけに、重い腰を上げる学生が毎年後を絶たないのが現状である。
3月に入れば、説明会への参加やエントリーシートの提出に追われ、一気に慌ただしくなる。少しでも早く業界研究や企業研究を進めておきたいところである。
就活生が企業を選ぶ際に重視する内容や優先順位は人によってさまざま。各種の調査結果を見ると、上位は職種や勤務地、待遇、働きやすさだが、中には「海外で働けるか」を挙げる声もあるようだ。
では、海外で働ける機会が多いのは、どういった業界・企業なのだろうか。東洋経済が2016年12月に刊行した『就職四季報2018年版』(総合版を筆頭に、女子版、優良・中堅企業版が発売中)を基に見ていこう。
海外勤務者数1位はトヨタ自動車
今回、総合版に掲載のあった全1273社のうち、「海外勤務者数」に回答があった1170社を対象に、上位200社をランキングにまとめた。なお、表には全体の「従業員数」も付した。就職四季報の調査では、原則としてメーカーなど工場で働く現業者を除いた人数の回答をお願いしているが、企業によっては基準が異なる場合がある。そのため従業員数は参考程度としていただきたい。
1位はトヨタ自動車だ。世界首位級の自動車メーカーで、海外30カ国約80事業体で約2450人の海外勤務者が働く。2位には自動車部品国内最大手のデンソーがランクイン。トヨタ系ではあるが、世界の主要な自動車メーカーほぼすべてと取引があり、海外勤務者数は1501人に上る。
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