週60時間勤務は当然?「医者の不養生」の実態 こうやって不養生の医者が作られる

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医師はつねに睡眠不足?

このように日中、食事をロクにとれない医師ですが、さらに不養生を誘発する勤務があります。

それは当直業務。

急性期病院に勤務していると、週に1~2回定期的に発生します。当直というのは救急車で運ばれてきた患者の処置をしたり、病棟にいる患者の急変に対応する業務になりますが、当然、休み時間ではないため夜ぐっすりと寝ることはできません。幸い数時間眠れたとしても、救急車の音を聞いただけで目が覚めてしまうということもあるのです。運が悪いと、それこそ次々に救急車が来て一睡もできなかったということもあります。

前日から働き始め、それで一睡もできなかったら健康に悪いのは当たり前。しかもそれに輪をかけて健康上よくないのは、次の日、つまり朝からの勤務が続くことです。そうなれば最悪、30時間以上の連続勤務ということもあります。これは労働衛生的にもよくないという意見が多数出ていますが、現状は当直明けもそのまま働き続ける医師が多く、寝不足のまま通常の診療が始まるということになります。

ちなみに医師が病院にて常勤で働くとなると多くの病院は1週間当たり4.5~5日の勤務がベースとなります(4.5日の0.5日は半日勤務となり土曜日をそのような勤務形態にする病院が多い)。

ただしそこには当直勤務を含んでいません。それゆえ実質の労働時間は週5.5日~6日勤務となり時間に直すと44~48時間。そのうえ残業も発生しますから、実際は週に60~70時間(もしくはそれ以上)働いている医師がいることになります。

そうなると病院と家をただ往復する毎日、ということになります。

以前、このコラムで研修医は激務であるいう記事を書きましたが、一人前の医師になっても急性期病院では過重労働をしている医師が多く、睡眠を十分に取るというのはたいへん難しい状況なのです。

運動はしたくてもできない

睡眠の次に運動ですが、もうおわかりのとおり、運動したくてもその気力も時間もないというのが、おそらく勤務医の本音だと思います。

若い医師ではあまり見かけませんが、中年医師になると「メタボなんじゃない?」という医師をしばしば見かけます。

医師にも研究日(=休みのこと)が発生し、その日は基本的に病院に行く必要はないのですが、日常の激務で体が疲れています。もう寝るしかないですね。

また運動をするといっても、あまり思い切ったことができないという事情もあります。

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