就職活動中の子どもを持っている親御さんは、この年末年始、ちゃんと就活について話ができましたか。「まだ大丈夫!」「今年は余裕だから」といった話を、過信しすぎてはいませんか。
「子どものままでは採用できない」と人事担当者
確かに、ここ数年は売り手市場(学生優位)が続いており、今年(2018年卒採用)も、昨年(2017年卒採用)と同程度の採用環境になると予想されています。
しかし、文部科学省が発表する「学校基本調査」の大学卒業者の進路状況を見ると、どんなに売り手市場でも、7~8人に1人がニートやアルバイト、非正規就労者という結果になっています。採用ニーズはあるのに、なぜなのでしょうか? 要因はさまざまにありますが、そのひとつとして、ある人事担当者は「子どものままでは採用できない」という言葉で表現していました。
多くの学生は、自分を大切に守ってくれる大人ばかりに囲まれ、生活しています。リスクを排除してくれる社会サービスも充実しているので、子どもっぽさを強く残したままの学生も少なくありません。また、消費者としての目は肥えていますが、提供者側のビジネス社会には驚くほど興味がなかったりします。就職先の希望を聞いても、現実的でない甘いイメージや、相手に期待する受け身の要望が目立ちます。
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