金魚さんは、なぜ彼が、あなたの実家帰りを嫌っているとお考えですか?仲が良いあなたたちへの嫉妬ですか?あるいはその分、あなたが彼の元へ訪れる回数が減ることからくる嫉妬ですか?それにしては別れ話に発展するほどの怒りようですから、間違いなく異常です。
彼はあなたが、冷静なあなたの家族の考え方に影響されて、自分に夢中になって、せっかく曇っているあなたの目が晴れるのを、恐れているのではないでしょうか。家族が助言するかどうか以前に、その健全な環境に浸るだけであなたの目が覚めやしないか、それが不安なのかもしれません。
これまでの私の見聞ですが、結婚先の家庭内のいざこざが絶えなかったり、あるいは極端にお嫁さんやその家族にコンプレックスを持ち、自信がない夫や夫の家族ほど、お嫁さんの里帰りを嫌がる傾向があります。
理由の一つは、それをお嫁さんの実家に知られ、馬鹿にされたくないという、防御本能からです。
もう一つは、妻(あるいはお嫁さん)に強いた無理な献身や負担(これは妻の若さゆえの従順性や愛情・純情を、悪く言えば逆利用しているものですが)に、里帰りでマインドコントロールが解けるように、妻が目覚めるのを嫌う場合です。
両者共に、このことに気付いている人は多くないかもしれませが、私の周囲では結果的に、これも珍しいケースではありません。
“愛は盲目”も、紙一重
今も活躍中の女性歌手ですが、彼女は献身的な新婚生活と仕事の両立や、姑の強い意向で、滅多に実家に帰れませんでした。そして確か、彼女の結婚数年後だったと思います。普通のお正月の里帰りで、数日だけ過ごすために、実家に里帰りしたときのことです。
その時の実家でのリラックスできた心地に、自分の結婚生活がいかに不自由で犠牲多く、自分らしく生きていないかに一瞬で気づき、目覚めたと語っていました。そのまま戻らず離婚に至ったケースは、私には象徴的に映りました。
これは極端でも何でもなく、私の周囲にも似たようなケースが少なくなかったからです。
10年以上、夫やその家族の無理や不誠実な行為に、一人で耐えていた友人がいました。彼女は実家へ遊びに行くことも許されず、親の見舞いで帰ろうとしても用事を言いつけられて、妨害されます。強行するとその後の嫌がらせがひどく、思うに任せませんでした。
夫や姑が実家を見下げる言葉も聞きづらく、実家のない人間のように実家を生活からほぼ消して、肩身を狭くして暮らしていました。子どもを一人親にさせたくない一心で、何もかもに耐え、尽くしたそうです。
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