嫌われる仕事「営業」を人気にする2つの視点

慢性的な長時間労働は変える余地がある

営業職はどうして人気がないのでしょうか(写真 :ICHIMA / PIXTA)

営業職の人気は、「普遍的に低い」

この連載の記事一覧はこちら

営業職の人気は、「普遍的に低い」と言われています。営業職と一口にいっても、対企業向け、個人向け、ルート営業などさまざまなスタイルがありますが、それぞれに不人気なのです。

そうしたさまざまな営業職に取材していくと、不人気を裏付けるような意見をたくさん耳にします。「これから先も続けたいと思わない」とずばり語ってくれたのは、食品メーカーで営業職についているある20代の方。今は営業職にはない、エンジニアや事務職の人に、

「将来的に営業職を経験してみたいですか?」

と尋ねてみると、「それだけは勘弁してください」と嫌がる回答が大半です。

営業職は求人数が多いのですが、求職者が大幅に足りない状況が慢性的に続いています。それも当然と思えるような現実を垣間見た気がしました。

ではどうして、そこまで不人気なのか。理由のひとつに長時間労働をあげる人がたくさんいました。取引先から勤務時間外での打ち合わせを指定される。会食・接待で夜遅くなる。あるいは翌日の商談の準備のための残業を上司が強要する……。このような、時間外・残業が恒常化して、長時間労働が当たり前になっているというイメージが広まっているからのようです。

ついには「長時間労働に耐えることも営業職の役割かもしれません」と悟りの境地のような回答をしてくれる若手営業職もいました。話題になっている広告代理店業界だけが長時間労働なわけではないのです。

次ページ勤務時間が長くなる原因とは?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 精神医療を問う
  • CSR企業総覧
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
ネットで生卵がメチャメチャ売れる驚きの理由
ネットで生卵がメチャメチャ売れる驚きの理由
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
SDGsが迫る企業変革<br>ビジネスと人権

サプライチェーンの中で起きる人権侵害への意識が高まっています。欧米では法制化が着実に進展し、企業に対し人権リスクの把握と対策を求める動きが顕著に。欧米に比べて出遅れている日本企業の現状を多角的に検証します。

東洋経済education×ICT