日本人は、「悟る」という言葉が好きです。しかし、少し間違ったとらえ方をしていることも多くあるような気がします。そもそも、「悟る」とは、抱えきれない問題を、考え抜いた末に受け入れられるようになった状態のことをいい、最初から何も感じないことではないと思うのです。
自分の気持ちが動いてこそ、生きている実感や、達成感や、やりがいに結び付いてきますし、また、相手の気持ちも動かせるものです。感情に「よい感情」「悪い感情」はなく、喜怒哀楽すべての感情を感じ取れることが自然な状態です。
ドラマの回を重ねるごとに、平匡はみくりとの関係の中で心を動かされ、新しい感情に目覚めてきます。この過程で、無表情だった平匡に笑顔が増えてきていることは、視聴者の皆様にも明らかでしょう。
「感情を動かすこと」と「感情的なこと」は違う
ただ、気をつけなくてはいけないのは、感情を動かすことと、感情的になることは別だということです。感情的になるということは、意識が自分に向いているということで、相手を見ていません。この2つを混同してしまうと、自分勝手になってしまうのです。
感情を動かすのは相手のためで、感情的になるのは自分のためと、気持ちがどちら向きになっているのかを自分で意識していくことも、対等な人間関係性が保てる秘訣だと思います。
ドラマもいよいよ佳境に差しかかってきました。2人の恋愛模様に胸キュン体験をしながら、普段あまり動かしていない「気持ち」のウォーミングアップを始めてみるのはいかがでしょうか。
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